郵送式のHIV検査キットは2016年にはついに利用数が9万個に到達しました。(6/7付け朝日新聞デジタル版による)

しかし、郵送検査で陽性判定を受けた人がどのくらい病院で診察を受けたのか、なかなか確認が難しいようです。

私の調べたことを甥っ子の慎太郎に話しますのであなたもいっしょに聞いて下さい。

この記事は郵送式HIV検査キットに関する一般知識としてお読み下さい。

(甥っ子慎太郎)おじさん、ネットの新聞ですごい気になる記事を見つけたんですけど。
陽介
(私)慎太郎、それはどんな記事だい?
私

(慎太郎)あのですね、郵送式のHIV検査キットで陽性判定を受けた人が、たったの2%しか医療機関で受診していないって言う記事です。

(私)ほほ~、どれどれ。6月7日付けの朝日新聞デジタル版だね。

●2015年、2016年の2年間に郵送式のHIV検査を受けて陽性判定を受けた人は248人いる。

●その248人のうち、医療機関での受診が確認出来たのは6人で2%しかいない。

なるほど。これが慎太郎の見た記事だね。

(慎太郎)そうなんです。陽性判定なのにたったの2%しか受診していないなんて、これは大問題じゃないですか?

(私)いやいや、そう早合点するなよ。6人、2%ってのはあくまでも「確認出来た件数」だろ?

(慎太郎)そう書いてありますね。

(私)だったら、実際には医療機関を受診したけど単に確認出来ていないだけかも知れないよ。

(慎太郎)まぁ・・・そうかも知れませんね。

(私)そもそも受診者の数を確認したのは検査キットの販売元だよね。

(慎太郎)それはそうでしょうね。他では確認できないと思います。

(私)だとすると、この6人は検査キットの販売元に医療機関の問い合わせをしたか、検査結果の対応を問い合わせたか、何らかのアクションを自分から起こした人だよね。

(慎太郎)そうでしょうね。一応郵送検査も匿名検査なので、検査キット会社の方から利用者個人に対してアクション起こすことはないと思います。

(私)そうだよね。だったら、HIV検査キットで陽性になった人が検査キット会社には問い合わせをせず、自分で医療機関を探して受診したかも知れない。

(慎太郎)そうか、それもありますね。そんな問い合わせをしなかった人たちが何人いたのか、それは確認出来ていませんね。

(私)確かにね。そしてこうした一見低い受診率を見ると、

「やっぱり郵送式のHIV検査キットでは検査結果が陽性だったときのフォローが不十分で危険だ。」

なんて指摘が出てきそうだね。

(慎太郎)ああ、それは以前から指摘されていますよね。

(私)しかし、仮に郵送式のHIV検査にしろ全く検査せずに不安を抱えたまま先送りにするよりはずっといい。

先ほどの指摘には、この視点が抜けてると思うな。

(慎太郎)もしもHIVに感染していたら「いきなりエイズ」を発症するリスクもありますよね。

(私)そうだよ。それに今回陽性だった人の受診率2%はあくまで確認出来た人が、って条件付きな訳で決して実態としてそんなに低くないと思うよ。

無料の保健所に行かず、わざわざお金を出してHIV検査キットを購入した人が、陽性判定をそのまま放置なんてしないと思う。

(慎太郎)そうあって欲しいですね。

(私)ただね、郵送式のHIV検査はあくまでもスクリーニング検査であって、検査結果が陽性であってもまだ本当にHIVに感染しているかどうか分からない。

ちゃんと医療機関で確認検査まで受けないと分からない。

だから検査キット販売会社はこの点を検査前、検査後にしっかり説明する必要があると思うよ。

(慎太郎)それは以前からおじさんが何度も言ってますね。

(私)そうだ。郵送式のHIV検査では検査結果が陽性だったときのフォローが不十分と言う指摘もあるけど、あくまでHIV陽性の告知を行うのは確認検査まで行った医療機関の役目だからね。

検査キット販売会社の役目じゃない。販売会社はスクリーニング検査の結果を伝えてHIVに感染している可能性があると知らせるだけだ。

(慎太郎)そうでしたね。郵送式のHIV検査キットを使う人はそれを知った上で使う必要がありますよね。

(私)そうじゃないと、スクリーニング検査の結果でパニックになってしまう。

検査キットでは専門家のフォローを直に受けることが出来ないだけに、しつこいくらいにスクリーニング検査と確認検査の違いを説明しておく必要があると思うよ。

(慎太郎)はい。分かりました。

(私)最後になるけど、郵送式のHIV検査キットで陽性判定が出る確率、すなわち陽性率はどのくらいか知ってるかい?

(慎太郎)えーっと、前に一度教えてもらったような・・・。

(私)ここ10年くらいの陽性率を見ると、0.5%から0.2%程度に下がってきてる。

(慎太郎)ふ~ん、HIV陽性になる人が減ってる訳ですか。

(私)確かにそれもあるけど、検査キットを利用する人が右肩上がりで増え続けているから、それで陽性率が下がっている側面もあるよ。

(慎太郎)なるほど。

(私)その辺の事情をもっと詳しく知りたければ、こちらのサイトで記事を読んでご覧。

『平成28年HIV検査キット利用数』(当サイトの姉妹サイトへリンク)

(慎太郎)はい。さっそく読んでみます。

(私)それじゃ今日の話をまとめてもらおうかな。

(慎太郎)はい。

●2015年、2016年の2年間に郵送式のHIV検査を受けて陽性判定を受けた人は248人いる。

●その248人のうち、医療機関での受診が確認出来たのは6人で2%しかいない。

●ただし検査キット販売会社が確認出来ていないだけで、受診者はもっと多く存在するはずである。

●郵送式のHIV検査キットはあくまでもスクリーニング検査である。

●検査結果が陽性の場合、医療機関で確認検査を受けるまでは感染しているかどうか分からない。

以上です。

(私)それじゃ今日はこの辺で終わりにしよう。

(慎太郎)はい、おじさんありがとうございました。

関連記事

検査キット利用者は年間に9万個以上!

あなたの自宅でHIV検査

アイコンボタンSTDチェッカーは保健所や病院と同じ、第四世代のHIV抗原抗体検査です。

アイコンボタン急性期の検査では第三世代の抗体検査より信頼性が高いとされています。
バナー4

第四世代のHIV抗原抗体検査です!
タイプJ ・HIV検査専用です。(男女共通)
・第四世代HIV検査
・私はたったの10分で終わりました。

¥4,600+消費税
矢印STDチェッカー タイプJ
重複感染は単独よりずっと危険!
タイプO ・HIV
・梅毒
・B型肝炎
(男女共通
・重複感染の検査

¥7,750+消費税
矢印STDチェッカー タイプO
一番人気! 5種類を同時に検査!
タイプEバナー3 ・HIV
・梅毒
・B型肝炎
・クラミジア
・淋菌

¥9,200+消費税
矢印タイプE 男性はこちらから

矢印タイプE 女性はこちらから