あなたは今、自分がHIVに感染しているかも知れないと、真剣に悩んでいませんか?
そして保健所に行く勇気が出ないままHIV検査を先送りにしていませんか?
この記事はそんなあなたにぜひとも読んで欲しい私自身の体験記です。
【このページの目次】
◇1.最初はHIV検査が怖くて、怖くて・・・
かつて私は夜も眠れない、食事ものどを通らないほど深刻なHIV感染疑惑に陥ったことがあります。
気が小さくて心配性のくせに夜の歓楽街で遊びまわった私。すべては自己責任でした。
私はこのサイトで甥っ子の陽介(後に慎太郎に改名)にえらそうに話していますが、何のことはない私の方がずっと怪しいことを繰り返していました。
HIVもエイズも遠い世界の他人事、自分だけは大丈夫だと信じて疑いませんでした。
そして遊び呆けていたのです。
でも、私の自信には何の根拠もありませんでした。
だからいったん自分のHIV感染を疑いだすと、そんな自信はアッと言う間にどこかに消し飛んで不安の奈落に落ち込みました。
訳のわからない全身に出た発疹。生まれて初めての帯状疱疹。原因不明の下痢や発熱、のどの痛みに肝機能障害。
こんな症状が2ヶ月間の間に次々と現れては消えていきました。
私が国内でも、海外でも頻繁に遊んでいたころです。
・
私は自分の体の異常から初めて急性HIV感染症なるものを知り、自分がHIVに感染している可能性があることを知りました。
でも、私はHIV検査を受けることが怖くてどうしても保険所に行くことが出来ませんでした。
もし、「陽性」判定が出たらと思うと、怖くてたまらなかったのです。
食事ものどを通りません。夜も眠れません。仕事も手につきませんでした。・
・
◇2.死にたくない・・・
そんな私は3ヶ月間悩んだ末にやっとの思いでHIV検査を受けることが出来ました。
私は検査結果が怖くてたまりませんでしたが、でもHIV検査を受ける以外に救いの道はないと悟った末の決断でした。
あんなにHIV検査を怖がっていた私がなぜ検査を受けることが出来たのか。
それは、
「死にたくなかった」
からです。
もしも私がHIVに感染していても、早期のHIV検査によって命が助かることを知ったからです。
逆に、このままHIV検査を受けず、もしも「いきなりエイズ」を発症すれば、そこからの治療では生存率が下がることも知りました。
HIV感染症、エイズのことを正しく知ることで私は決断できたのです。
もしもあなたが今、HIV検査を迷い、怖がり、保健所に行くのを先延ばしにしているとしたら・・・。
HIV検査の先延ばしはあなたにとって何もプラスはありません。「いきなりエイズ」の発症リスクが増すばかりです。
どうか今から私がお話する、HIV検査を早く受けた方がいい3つの理由を読んでください。
そして、あなたも勇気を出してHIV検査を受けて欲しいと思います。
①理由その1:「いきなりエイズ」を防ぐため
私があなたに早期のHIV検査を勧める最大の理由は、「いきなりエイズ」の発症を防ぐためです。
ここ数年、国内では年間に新規HIV感染者が約1,400人から1,500人ほど報告されています。
このうち、約30%はHIV感染が見つかった時点ですでにエイズを発症しています。
いわゆる、「いきなりエイズ」状態です。
更に、年齢を50歳以上に限ってみると、「いきなりエイズ」の比率は50%近くに達しています。
いかにHIV検査を受けていない人が多いか、HIV感染に無関心な人が多いか分かります。
今の医学ではエイズ発症前にHIV感染が分かれば、薬によってエイズを未然に防ぐことも可能なのです。
つまり、「いきなりエイズ」は早期のHIV検査によって防げるのです。
厚生労働省エイズ動向委員会データからグラフ作成
何しろHIV感染症は自覚症状がありません。自分で検査を受けなければ感染しているかどうか分からないのです。
何も自覚症状がないからと安心していたら、それこそ「いきなり」エイズを発症する危険があります。
早期のHIV検査は「いきなりエイズ」を防ぐ救命的検査なのです。
でも、もしかしたらあなたはこう思っていませんか?
「今の医学なら仮にエイズになっても命を落とすことはない。昔とは違うから大丈夫。」
確かに1997年ごろから始まったARTと呼ばれる抗HIV医療によって、エイズで亡くなる患者は劇的に減少しました。
下のグラフをご覧ください。1988年から2010年まで、22年間のエイズ患者の病変死亡件数です。
赤色の線が入っている1997年頃から死亡者が激減しています。(ただし各医療機関からの任意報告の集計であるため、全ての死亡件数ではない)
1988年(平成元年)から2010年(平成22年)までのエイズ患者病変死亡者数
ARTによってエイズを発症してからの治療でも免疫力を回復させることが出来るようになったのです。
もはや「エイズ=死」ではなくなりました。
・
しかし、それでもエイズ発症前の治療開始と、エイズ発症後の治療開始を比べると生存率に差があります。
私が調べたところ、次の2冊の本に治療開始時期と生存率の記事がありました。
●「これでわかるHIV/AIDS診療の基本」
HIV/AIDS先端医療開発センター センター長 白坂 琢磨 編
●HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント
エイズ治療・研究開発センター センター長 岡 慎一 編
ここで具体的な生存率の数値は書きませんが、エイズ発症前の治療開始と、エイズ発症後の治療開始ではその後の生存率に明らかな差があります。
決して微妙な差ではありません。早期HIV検査を決断するに十分過ぎるほどの差があります。
また、エイズ発症後の治療で仮に命が助かったとしても、後遺症の問題があります。
やはり、「早期のHIV検査は救命的検査」なのです。
②理由その2:エイズの潜伏期間が短くなっているため
HIV検査を早く受けた方がいい理由、その1で「いきなりエイズを防ぐため」と書きました。
2番目の理由は1番目の理由と関連しています。
HIVに感染して、「いきなりエイズ」を発症するまでの潜伏期間がどんどん短くなっているのです。
かつてHIVに感染してからエイズ発症までは8年とか10年かかりました。
かなり時間的な余裕があったのです。
しかし、近年では感染から3年、4年以内にエイズを発症する事例が増えています。
詳しくは『エイズの潜伏期間はどのくらい?』に記事を書きました。
日本の厚生労働省、アメリカCDC(疾病予防管理センター)もこの変化を認識し、警告しています。
エイズ医療の専門家が相次いで警鐘を鳴らしています。
もしもあなたがHIV感染の不安を抱えたまま検査を迷っていると、その間にもエイズを発症してしまうかも知れません。
HIV検査の先送りはあなたにとって命とりになりかねません。
どうかHIV感染の不安があるなら、1日でも早く検査をうけてください。(ただし、ウインドーピリオドには注意が必要です)
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③理由その3:治療開始は早い方が生存率が高いため
HIV検査を早く受けた方がいい理由の1番目に、「いきなりエイズを防ぐため」と書きました。
仮にHIVに感染しても早期に分かれば薬でエイズ発症を防ぐことが出来るからです。
そして2番目の理由に、「エイズ発症までの潜伏期間が短くなっているため」と書きました。
HIV検査を先送りにしていると間に合わない危険性があるのです。
そして3番目は、長期的な治療の予後(治療後の経過のこと)からみて、早期治療が生存率が高いという理由です。
HIV感染症に限らず、どんな病気でも早期発見、早期治療の方が助かる確率が高いのはみな同じです。
厚生労働省の「抗HIV治療ガイドライン 2012年版」によれば、HIV感染者の治療予後を左右する要因として、治療開始時点のCD4数が重要と書かれています。
CD4の詳しい説明は補足資料②をご覧いただくとして、要するにあなたの免疫力を測る指標だと思ってください。
あなたが健康な状態ならCD4は700~1300くらいあります。
あなたがHIVに感染すると、あなたの体内でHIVが増殖すると同時に免疫細胞を破壊し、あなたの免疫力はどんどん低下していきます。
CD4の数値も下がっていきます。
そして抗HIV治療ガイドラインによれば、このCD4が350以上ある状態で治療を開始するのと、350を下回ってから治療を開始するのではその後の生存率に差がでるのだそうです。
あなたに早期HIV検査を勧める理由のその1で、エイズ発症前に治療を開始した方がその後の生存率が高いと説明しました。
そして今度はCD4が350以上あるうちに治療を開始した方が生存率が高いというお話です。
つまり、仮にあなたが不運にもHIVに感染したとして、あなたのその後の生存率を左右する要因として、
●エイズ発症前に治療開始ができるか
●CD4が350以下になる前に治療開始ができるか
この2つがあるのです。
この2つはほとんど同じようなことを指しているとも言えますが、全く同じことを言ってる訳ではありません。
エイズ発症前といってもCD4の値は患者によって様々です。
まだエイズを発症していないから大丈夫、と思ってもCD4が350を下回っている場合と、350以上ある場合では治療後の経過に差が出る可能性があるとガイドラインでは書かれています。
仮にあなたがHIVに感染していても、あなたのCD4が350以下になる前に治療を受けることが出来れば、あなたが助かる可能性はより大きくなるのです。
でも、あなたのCD4がいくらあるかなんて、あなたに分かるはずがありません。
あなたに出来ることはたった1つ、HIV感染の不安があれば早期のHIV検査を受けることです。
つまり、ここでも早期のHIV検査が救命的検査だということです。
管理人注記:「抗HIV治療ガイドライン 2017年版」では更に早期治療開始がより予後改善に効果的として、CD4が500を切った時点での治療開始も推奨されています。
・
以上、早期のHIV検査をあなたにお勧めする理由を3つご紹介しました。
理由その1.「いきなりエイズ」を防ぐため
理由その2.エイズの潜伏期間が短くなっているため
理由その3.治療開始は早い方が生存率が高いため
この3つです。
私はこの3つのデータを見たとき、
「エイズで死にたくなければ早くHIV検査を受けるしかない。」
そう悟りました。
あんなにHIV検査が怖かった私ですが、私が本当に恐れるべきはHIV検査の結果ではなく、検査を受けないまま「いきなりエイズ」を発症することだと分かったのです。
それが分かったとき、私はHIV検査を受ける決心をすることが出来ました。
・
そして私の検査結果は「陰性」でした。
あんなに怪しい症状が続いた私でしたが、HIVには感染していませんでした。
あなただって、どんなにHIV感染を不安に思っていてもHIV検査を受けてみるまでは絶対に感染の有無は分かりません。
・
ここに書いてきたことは私の体験です。あなたにはあなたの事情があるでしょう。
HIV検査をどうするか、決めるのはむろんあなた自身です。
この記事を読んでもまだ、決心がつかないあなたはその不安を専門家に相談することも可能です。
『どこに相談すればいい?』で相談窓口をご紹介しています。
どうか一人で悩まず相談してみてください。そしてHIV検査を受けて欲しいと思います。
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◇3.もしも保健所に行けない理由があるのなら・・・
もしもあなたがせっかくHIV検査を受ける気になったのに、保健所や病院には行く時間がない、あるいは人の目や世間体が気になって検査に行けないなら。
それは簡単に解決する方法があります。郵送式のHIV検査キットを使えばいいのです。
あなたの自宅で、あなたの都合のいいときに簡単に使えます。
私自身、最初のHIV検査は保健所での予約が3週間も先しかできなかったため、HIV検査キットを使いました。
あれほどHIV検査が怖かった私ですが、いったんHIV検査を決意したら到底3週間も待てませんでした。
一刻も早くHIVに感染しているのか、いないのか、知りたかったのです。
だから私はHIV検査キットを使いました。
使い方は簡単、たったの10分で終わりました。
そのたった1個の小さな検査キットが3ヶ月間悩み続けた日々に終止符を打ってくれました。
(保健所も予約してしまったので、後学のために保健所HIV検査も受けました)
だからあなたが何かの理由で保健所や病院でのHIV検査が受けられず、検査を先延ばしにしているのなら、HIV検査キットも考えてみてください。
私が思うに、HIV検査キットを使ってでも早く検査を受けることが大事だと思います。
私が使ったのと同じような郵送式のHIV検査キットは、今や年間の利用数が9万個を超えています。
保健所のHIV検査件数が年間で約13万件ほどですから、いかにHIV検査キットが使われているかお分かりでしょう。
その利便性、匿名性、信頼性が高く評価されているのです。
保健所に行けなくて困ったらぜひあなたもお使いください。
◇まとめ
さて、最後に私の経験をまとめておきます。
かつて国内外の性風俗で遊び回っていた私。
すると全身に原因不明の発疹が出たり、帯状疱疹になったり、微熱や下痢が続いたり、肝機能障害になったり・・・
それらの怪しい症状から私は深刻なHIV感染疑惑に陥りました。
HIV検査を受けるしか道はないと分かっていても、検査結果が怖くて悩み続けた3ヶ月。
「このままではエイズを発症して死んでしまうかも知れない。」
その恐怖心がついに私にHIV検査を受けさせました。
そして、あんなに怪しい症状連発だった私でしたが、検査結果は「陰性」でした。
HIVに感染しているかどうかは症状では絶対に分かりません。
HIV検査を受けることが唯一の判定方法なのです。
そして私にとってもそうでしたが、あなたにとっても、
「最も恐れるべきはHIV検査で陽性になることではありません。」
「HIV検査を受けないまま、いきなりエイズを発症することです。」
どうか、早期のHIV検査が救命的検査であることを忘れないでください。
あなたのHIV感染不安が1日も早く解消することを願っています。
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補足資料
①ART
ART(Anti-Retroviral Therapy)は多剤併用法、カクテル療法とも呼ばれ、抗HIV薬を何種類か同時に使用することでHIVの増殖を抑える治療法です。
ART登場まではどんな薬を使ってもHIVが次々と変異を繰り返しすぐに耐性をもつため効果が持続しませんでした。ARTによってHIVが耐性を持つことを防ぎ、長期間薬の効果が維持できるようになりました。
ただし、決められた時間に決められた量の薬を飲むことが重要であり、飲み忘れがあるとHIVが耐性を持ってしまい薬の効果がなくなります。
あるいは長期間のARTによる副作用の問題も指摘されています。
CD4値とは、あなたの免疫力を測る指標となる数値です。抗HIV治療にあたってはとても重要な指標です。