HIVに感染すると、口の中に腫瘍ができることがあります。
自分のHIV感染に気付かないまま歯医者に行って、そこでHIV感染が見つかるケースもあるのです。
今回は『HIV感染者の歯科医療の充実に向けて』(厚生労働科学研究「HIV 感染症の医療体制の 整備に関する研究:歯科の HIV 診療体制整備」研究班 )からの情報です。
(甥っ子慎太郎)おじさん、今日のお話は何ですか? |
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(私)慎太郎、今日はHIV感染と歯医者の話だよ。 |
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(慎太郎)HIV感染と歯医者ですか?それって以前にも何回か話してもらいましたよね。
え~っと、こんなお話でしたよね。
(私)そう、そんな話もしてきたね。その話はどれも歯科における院内感染防止や、HIV感染者の差別の話だったよね。
今回はちょっと違う話なんだよ。
(慎太郎)へぇ、そうなんですか。どんなお話ですか?
(私)うん、歯医者の話をする前に、皮膚科の話を思い出して欲しい。
(慎太郎)え?皮膚科ですか?それはまたいったい?
(私)今までに何度も話したから覚えていると思うけど、HIVに感染した人の90%は何らかの皮膚疾患を発症する。
こんな話をしてきたよね?
(慎太郎)はい、覚えています。HIVに感染すると、身体に発疹が出たり、免疫力の低下によって帯状疱疹になったり、脂漏性皮膚炎になったり、色んな皮膚疾患を発症することがあるってお話でした。
(私)そうだね。それで、皮膚科に行っても皮膚科の先生が必ずしもHIV感染まで考慮して診察してくれるとは限らない。だから少しでも不安になったら医師の指示がなくてもHIV検査を受けた方がいいって話だったよね。
(慎太郎)はい、そうでした。HIV医療の専門医が一般の皮膚科の医師にそれぞれの医療現場でHIV感染者を見逃さないで欲しいと注意喚起していることも教えてもらいました。
(私)実は同じことが歯科でも言えるんだよ。
(慎太郎)え~!HIV感染と歯科ですか!
(私)厚生労働省の研究班による、『HIV感染者の歯科医療の充実に向けて』の中に出て来るんだよ。
『HIV感染者では悪性腫瘍の発生頻度が高くなっている。これらの悪性腫瘍の中には、口腔組織に出現するものも少なない。ゆえに、口腔を観察する歯科医師の役割が強調される。』
こんな趣旨のことが書かれている。
(慎太郎)なるほど、皮膚科の時と全く同じ趣旨ですね。
(私)そうだね。むろん、皮膚疾患はHIV感染者の90%だけど、口腔に腫瘍が出る人はそんなに多くはないはず。それだけに要注意とも言えるね。
先の報告書の中には、実例が紹介されているよ。
例えば、50代の男性が上あごに病変を発症して歯科を受診したケース。医師は患部を診てすぐに連携病院を紹介したんだ。そこで精密検査を受けてHIV感染による悪性リンパ腫と判明したんだよ。
(慎太郎)そうなんですか。早く専門病院で受診出来て良かったですね。そのまま放置してたらもっと重症化する危険もありますよね。
(私)その通りだね。それからHIV感染による口腔に発症した扁平上皮癌の例も紹介されていたよ。
(慎太郎)ふーん、そうなんですか。
(私)まぁ、悪性リンパ腫や扁平上皮癌なんてめったにないと思うけど、口腔カンジダ症はけっこう頻度が高い。これもHIV感染による免疫力低下によって発症する。
口の中に白い苔(こけ)のようなものが付いて、赤くヒリヒリしたりする。もしも発症したらぜひHIV検査を受けて欲しいね。
(慎太郎)口腔カンジダでは医師が必ずHIV検査を指示するとは限らないんですね?
(私)その通り。色んな資料を見ると、いきなりHIV検査を指示したり推奨するケースはまれだね。やはりHIV検査って微妙なんだろうね。
(慎太郎)やはりHIV感染不安を感じたら自分の意思でHIV検査を受けるってことですね。
(私)その通りだね。最後に、先の報告書に出て来る一文を紹介して終わりにしよう。
『歯科医療従事者としての視点:HIV感染者の多くは、自分が感染していることを気づかずに歯科治療を受けている可能性あり。』
これはHIV医療の専門家が歯科医師に対して注意喚起した一文だ。医師に期待はしつつも、私たちは自分でHIV検査を受けることが大事だね。
(慎太郎)なるほど、分かりました。
(私)では今日の話はこの辺で終わりにしょう。
(慎太郎)おじさん、ありがとうございました。
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