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エイズの潜伏期間はかつて8年から10年くらいと言われていました。

しかし、近年は3年から4年以内にエイズを発症する事例が多く報告されています。

HIVに感染してからエイズ発症までの潜伏期間が短くなっているというお話です。

それにはどんな意味があるのか、陽介と私のやりとりを読んでください。

(甥っ子陽介)おじさんエイズの潜伏期間ってどのくらいなんですか?
陽介
(私)かつては8年とか10年だったけど、だんだんと短くなっているんだよ。
私

(陽介)短くなっているって、どのくらい短くなっているんですか?

(私)専門家の話では、HIVに感染してから3年、4年以内に発症する例が多くなっているそうだ。

エイズの潜伏期間は長いと思われているけど実際はもっと短いこともあるんだよ。
⇒補足資料①

エイズ発症までの潜伏期間

(陽介)おじさん、どうしてエイズの潜伏期間は短くなったの?

(私)詳しいことは知らないけど、アメリカCDCの報告の中に、

「HIVの病原性が変化してきている可能性」

という表現が使われているんだ。

日本の専門家も同様の指摘をしていて、HIVが人間の免疫細胞からの攻撃を逃れるための変異をしたと推測されているらしい。
⇒補足資料②

(陽介)エイズ発症までの潜伏期間が短くなると、それだけ発症する危険性が高くなるということですよね?

(私)陽介の言う通りだよ。HIVに感染してもエイズ発症までは自覚症状がない。

だから他の病気で入院したり、他の性感染症でHIV検査を受けて見つかる例が多いんだ。

でも、エイズの潜伏期間が短くなると、そんなチャンスも減ってしまう。

(陽介)ホントですね。それって怖いことですね。

(私)陽介は「いきなりエイズ」って言葉を知っているかい?

(陽介)「いきなりエイズ」?

うーん、いきなりエイズを発症することですか?

(私)そうだよ。自分がHIVに感染していることに気づかず、エイズを発症してから初めてHIV感染に気付くことを「いきなりエイズ」というんだ。

日本ではHIV感染者として報告された人の30%以上が「いきなりエイズ」なんだよ。
⇒補足資料③

(陽介)でもおじさん、HIVに感染しても薬で治療すればエイズの発症を防ぐことが出来るんでしょう?

(私)そうだよ。だから「いきなりエイズ」を発症してしまった人は、HIV検査を受けずに感染したことを知らなかった人たちなんだ。

治療の機会を得ないままエイズを発症してしまったんだね。

(陽介)それはとても残念なことだし、お気の毒ですね。

(私)うん。今はいい治療法があるから、例えエイズを発症してもかつてのように必ず死に至るわけじゃない。

それでもエイズ発症前に治療を開始するのと、エイズ発症後に治療を開始するのではその後の経過に差があるんだよ。
⇒補足資料④

(陽介)それじゃHIV検査は今まで以上に早く受けないと危ないってことですね。

(私)そうなんだ。エイズの専門家が「早期のHIV検査は救命的検査である」というのは「いきなりエイズ」を防いで助かる確率を高めるという意味だ。

(陽介)エイズの潜伏期間が短くなっているなんて、僕は全く知らなかったし、友達でも知ってるやつはいないと思います。

(私)最近はエイズについてはメディアが取り上げる機会も少ないし、世間の関心も低い。だからこんな大事な情報も行きわたらないんだね。

例えば保健所のHIV検査の案内に記載すれば、もっと検査を受ける人も増えると思うけどね。

(陽介)本当ですね。せめて僕の友人にはこの話をしようと思います。

(私)そりゃいい。早期のHIV検査で一人でも「いきなりエイズ」を防ごう。

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補足資料

①エイズの潜伏期間が短くなっているという指摘は以下のような専門家が指摘しています。

●厚生労働省エイズ動向委員会 岩本委員長 2010年11月9日、日本記者クラブにおいてエイズに関する講演にて(youtubeで見ることができます)

●国立国際医療研究センター戸山病院エイズ治療・研究開発センター長 岡慎一氏 2011年7月9日(土)に東京で開催された、「HIV検査試薬日本発売25周年」の記念講演会にて。

●同じく岡慎一氏 2010年7月15日 「日経メディカル オンラインサービス ”短くなったエイズ発症までの猶予期間”」(無料登録必要)の中でも詳しく解説されています。

感染症情報センターが2011年10月にサイトに投稿した記事には、次のように書かれています。

『最近、米国では新たに感染した患者のうち36%が1年以内にAIDSの指標疾患を発症したという  ことが報告され、HIVの病原性が変化してきている可能性も示唆されている。』  CDC, Case of HIV Infection and AIDS in the United States and Dependent  Areas, 2007

●『抗HIV治療ガイドガイドライン 2011年 3月版』  平成22年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業  HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究班 上記と同様の記事が掲載されています。

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②アメリカCDC

アメリカCDCの説明が読めます。

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③「いきなりエイズ」の推移

高齢いきなりエイズ
エイズ動向委員会発表資料による(姉妹サイト HIV検査完全ガイドより引用)

注)いきなりエイズの割合=((新規エイズ患者)÷(新規HIV感染者+新規エイズ患者))×100%

新規にHIV感染者として報告された人における、すでにエイズを発症していた人の割合です。

グラフの通り、HIV感染者全体では約30%ですが、50歳以上で見ると50%に達しています。

つまり、50歳以上ではHIV感染者と判明した時点で、2人に1にはすでにエイズを発症していたのです。

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④エイズ治療開始時期の差によるその後の生存率

 ●エイズ発症前に治療開始 120週の経過観察における生存率 99%  

 ●エイズ発症後に治療開始 120週の経過観察における生存率 80%

2007年の国立国際医療センターのデータ「HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社 岡慎一氏編集)ただしエイズ関連死以外も含む

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