ネットのHIV相談サイトを見ていると、こんな相談が毎日のように書き込まれています。
「〇〇〇の行為をしました。私のHIV感染確率はどのくらいでしょうか?」
「危険行為から、〇〇日経ってHIV検査を受けました。この時点での信頼性は何パーセントでしょうか?」
どうです?
あなたもこんな書き込みを見たことがありませんか?
今回はこのHIV相談の中では定番とも言える2つについて、私の調べたことを甥っ子の慎太郎に説明したいと思います。
どうぞあなたも最後までお読み下さい。
(甥っ子慎太郎)おじさん、今日のお話はどんな内容ですか? |
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(私)慎太郎、今日はねHIVの感染確率とHIV検査の信頼性について話そうと思う。 |
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(慎太郎)へぇ。HIV感染の確率と、HIV検査の信頼性ですか。それってどちらも過去に教えてもらいましたよね。
確か・・・感染確率のお話って、
こんなお話でしたよね。何度も話してもらいました。
(私)そうだね。これまでそんな話をしてきたね。今回は私が見つけたある医師のお話なんだよ。
その医師はネット上で、HIV感染を心配している女性からの質問に答えたんだ。
その質問と答えを慎太郎にも話したいと思ってね。
(慎太郎)どんな質問だったんですか?
(私)その女性の質問はね、
『コンドーム無しで、約30秒くらい挿入行為がありました。ただし射精はしていません。』
『もしも相手の男性がHIV感染者だったら、私が感染する確率はどの程度でしょうか?』
こんな質問なんだよ。
(慎太郎)あ~、ありますね、その手の質問って。僕も何回かネットの相談サイトで見たことあります。
感染確率を数値で知りたいって人ですね。
(私)そうだ。自分の行った行為からHIV感染を心配し、何パーセントくらい感染確率があるかを知りたいと思うんだね。
(慎太郎)それで医師の回答はどんな回答だったんですか?
(私)うん、それがねけっこう説得力がある回答だった。
こんな回答だよ。
●「コンドーム無し・30秒挿入・射精無し」この行為はHIVに感染する可能性がある。
●しかし、その確率がどのくらいかは分からない。
●もしもその行為での感染確率を出そうとすれば、実際にHIV感染者の男性と感染していない女性にその条件で性行為をやってもらい、感染頻度の確認実験を行う必要がある。
●しかしそんな実験をやれるはずがないし、過去にもそんなデータはない。
●従って、「その条件で感染する人もいるし、感染しない人もいる」としか言えない。
こんな回答だったよ。
(慎太郎)なるほど・・・。確かに説得力ありますね。
(私)実は性行為別のHIV感染確率はすでに色んな専門書や医療サイトに公開されている。
例えば、厚生労働省のサイトには次のように出ている。
1回あたりの暴露で感染する確率として、
●アナルセックス(受け入れ側) 0.5%
●フェラチオ(受け入れ側) 0.01%
こんな数字が公開されてるね。
どこのサイト、どの専門書でもほぼ同じ数字で確率が示されていて、たぶんデータの出所は同じなんだと思う。
ただ、私は未だかつてその感染確率の根拠を見たことがない。
どうやってそれぞれの確率を出したのかそれはどこにも載ってない。
(慎太郎)そう言えばそうですね。僕も見たことないですね。
(私)想像するに、実際にHIVに感染した人にアンケート調査をお願いして、どんな行為をしたのか調べたんだと思う。
厚生労働省のサイトでは、
「~くらいと考えらえる」
と言う表現で感染確率を公開してるね。実験して確かめた数字じゃないってことだ。
だからこうも書かれている。
「数字はあくまで目安であり、個人的な要因によって確率は変わる。」
とね。
(慎太郎)そうでしょうね。先ほどの医師が言うように実験なんて出来ないですもんね。
え~っと、それから今日のお話の2つ目は何でしたっけ?
(私)そうそう、検査の信頼性についてだよ。その質問と答えはこんな感じだ。
『危険行為から3週間目に受けたHIV検査の信頼性は何パーセントくらいでしょうか?』
と言うのが質問で、
『分からない。』
と言うのが医師の答えだよ。
(慎太郎)ウインドーピリオド中のHIV検査ですね。確かに2週目は30%、3週目は40%、4週目は60%、みたいな信頼性を示す数値データってないですよね。
(私)無理だね。これも行為別のHIV感染確率と同じで数値データを出そうとすれば実際にHIVに感染してもらって、そこから1週間ごとにHIV検査を行う、みたいな実験が必要になる。
それもデータの信頼性を確保するには相当数の実験が必要になる。そんなことは絶対に実現不可能だよね。医師もそう回答している。
(慎太郎)そうですね。それに実際にはウインドーピリオドって個人差もあるでしょう?
(私)その通りだ。そもそも保健所や病院でHIV抗体検査のウインドーピリオドを3ヶ月設定にしているのも、個人差を考慮してるからだ。
ほとんどの人は感染後4週間程度でHIV抗体が現れる。しかし、中にはもっと遅く現れる人もいるから安全を見込んで3ヶ月としてる。
(慎太郎)ただ、HIV感染が不安でどうしても3ヶ月待てない人が検査を受けることは意味があるんでしょう?
(私)その通り。100%の信頼性ではなく、何パーセントかは分からないけど、とにかくその時点でHIVに感染しているか、していないかを確認出来る。
それでも危険行為から最低1ヶ月は経過していないと全く意味がないよ。
1ヶ月以上経過してHIV検査を受けて陰性なら、ある程度は安心出来るね。
ただし、繰り返すけど最終的には3ヶ月経って検査を受けないと本当に感染していないか分からない。
(慎太郎)なるほど。
(私)さて、今回の話をまとめよう。
●HIVに感染したかも知れない行為と、その行為の条件から感染確率がどのくらいあるかを言うことは出来ない。
●ウインドーピリオド中のHIV検査が何パーセントの信頼性なのかは個人差もあって一概に言えない。
こんなところかな。
まさに前述の医師が言う通り、実験してそのデータから確率を算出する、なんて無理だね。
(慎太郎)いつもおじさんに教えてもらっている通り、HIV感染が不安ならHIV検査を受けるしかないってことですね。
そしてそのHIV検査もウインドーピリオドを過ぎてから受けるってことですね。
(私)その通りだ。もしも自分のHIV感染が不安ならそれしかない。回答した医師が伝えたかったこともそれだと思うよ。
(慎太郎)分かりました。
(私)それじゃ今日はこの辺にしておこう。
(慎太郎)おじさん、ありがとうございました。
検査の先送りは「いきなりエイズ」のリスクが増すだけ。
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