HIVに感染するのはどの世代が多いのでしょうか?統計データから調べてみました。
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(甥っ子陽介)おじさんHIVに感染するのはどの世代が多いの?やっぱり若い世代かな? | (私)おじさんが調べたデータがあるからそれを見てみよう。 |
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(陽介)何となくイメージ的には若い世代にHIV感染者が多いような気がするんですけど。
(私)それじゃデータを見てみよう。2002年から2011年の10年間、新規のHIV感染者とエイズ患者の合計を男性は男性、女性は女性だけで集計したものだよ。そしてそれぞれの世代に全体の何パーセントの感染者がいるかをグラフ化したものだよ。
男女別々に集計、計算しているから男女で比較するんじゃなくて男女別々に世代間の比較で見て欲しい。
エイズ動向委員会データからグラフ化
(陽介)ふーん、このデータを見ると、男性も女性も20代、30代に集中していますね。意外と10代は少ないです。
(私)うん、そうだね。ただ、注意してみて欲しいのは50代以上にもかなりのHIV感染者がいることだよ。2002年から2011年までの10年平均でみると、男性では全体の12%、女性は14%を50歳以上が占めているんだ。
(陽介)けっこう多いですね。
(私)うん。しかも50歳以上のHIV感染者は増加傾向にあって、2011年単独で見ると、男性は17%、女性は21%が50歳以上なんだ。
(陽介)どうして50歳以上の比率が増えているんですか?
(私)うーん、おじさんもいろいろ調べてみたけど明確な理由を書いた記事は見当たらない。例えば男性はバイアグラなどの薬のせいで50歳以上でも元気な人が増えたとか、女性は避妊の心配がないからコンドームを使用しないのが理由だとする説もあるね。
(陽介)結局、HIV感染に年齢は全く関係ないということですね?
(私)その通り!若いから、歳とってるからなんて全く関係ないんだ。HIVは常にどの世代でも感染するリスクを持っているということだね。
(陽介)よく分かりました。
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