「エイズノイローゼ」という医学用語はないそうです。

いわゆる俗語です。いったいどんな症状を指すのでしょうか。

あるエイズ関連サイトを見ていたら、こんなことが書いてありました。

『エイズノイローゼを解消するにはHIV検査を受けることです。』

これって、ホントなんでしょうか?

 

(甥っ子陽介)おじさん、エイズノイローゼってどんなものですか? (私)陽介、それは文字通りエイズに関するノイローゼだよ。
陽介 私

(陽介)そんなぁ、言葉のお遊びみたいな回答しないでくださいよ。エイズに関するノイローゼって、具体的にはどんな状態なんですか?

(私)いやいや、そう怒るなよ。まずは一般に言うノイローゼがどんなものかを知っておく必要があるね。

陽介はノイローゼという言葉からどんなことを連想するかな?

(陽介)うーん、そうですね。何かを心配し過ぎたり、気にし過ぎたりして眠れなくなったとか、仕事が手につかなくなったとか、そんな状態を連想します。

(私)なるほど。確かにそういた状態をノイローゼ状態と言うことがあるね。

ノイローゼは「神経症」とも呼ばれ、体にはどこも異常がないのに精神的な原因で体や心に異常な症状が現れる病気だね。

例えば、とっても人の目を気にする人っているよね。いつも自分がじろじろ見られているんじゃないか、話題にされているんじゃないかと気にしてる人。

(陽介)あ~、いますね。

(私)人の目を気にするだけならノイローゼとは言わないけど、それが原因で外出できなくなったり、人前に出れなくなったりすると、これはノイローゼと言われる。

自分の思い込みが強すぎて過度に心配になったり不安になったりするんだね。

(陽介)そういえば、僕の友人にいつも手を洗ってるヤツがいます。全然汚れてないのに何だか手が汚れてると思い込んでるみたいです。

(私)うん、それもノイローゼになってる可能性があるね。

(陽介)それじゃ、エイズノイローゼも同じように、過度にHIV感染を心配したり不安になったりするんですね?

(私)そうだよ。自分がHIVに感染しているのではないかと心配になり、何度もHIV検査を受けたりする。

検査結果が陰性であってもそれを信じて安心することが出来ない。

(陽介)そうなんですね!どこかのサイトに、「エイズノイローゼはHIV検査を受ければ治る」って書いてあったけど、そうじゃないんですね。

(私)ちがうね。単に自分のHIV感染を心配したり不安に思うだけならエイズノイローゼとは言わない。

むしろ正常な感覚だね。エイズノイローゼはHIV検査を受けて陰性になっても不安が消えないんだ。

だからいくらHIV検査を受けてもエイズノイローゼは治らない。

(陽介)他にはどんな症状があるんですか?

(私)通常ではHIV感染の心配がないことにおびえてしまうんだ。

タオルや衣類から感染するのではないかと心配したり、トイレの便座からも感染するような気がしてくる。

そして身近にいる人が根拠もなくHIVに感染しているように思えてしまう。

(陽介)もう、全てがHIV感染につながるように思えてくるんですね。

(私)その通りだよ。ただ、ノイローゼ(神経症)患者が精神病患者と違うのは、しっかり自分が異常な状態であると認識していることだ。

つまり、こんなにHIV感染を心配している自分は異常だと認識していながら、でも不安を消せないんだね。

(陽介)うーん、ではHIVノイローゼになったらどうすればいいんですか?

(私)これはもう深刻なエイズノイローゼなら専門医に相談するしかないね。

へたにノイローゼを長引かせているとうつ病や他の病気の原因になってしまうことがあるんだ。早く精神科や心療内科に行くのがいいね。

(陽介)自分で何とかノイローゼが治りませんか?

(私)軽いノイローゼなら、HIV感染の正しい知識や情報を知ることによって治ることもあるよ。

(陽介)HIVが普通の日常生活では感染しないことを納得できればいい訳ですね?

(私)そうだよ。それには自分だけで悩まず、エイズの専門家に相談するのもアリだね。

自宅からメールや電話で相談できるよ。⇒『どこに相談すればいい?』

(陽介)分かりました。とにかくエイズノイローゼになったら一人で悩まず相談することが大事ですね。

(私)それが大事だね。エイズノイローゼは深刻になれば正常な日常生活が送れなくなってしまう。

早めに専門家に相談するのがいいね。それじゃ今回はこの辺でお終いにしよう。

(陽介)おじさんありがとうございました。

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