当サイトでは過去に何回か、「保健所のHIV検査2ヶ月or3ヶ月問題」を取り上げてきました。
例えばこんな記事です。
これらの記事です。
今回、この問題に現時点での完全決着をみました。
その決着とは・・・?
私の調べたことを甥っ子の慎太郎に話します。
あなたもぜひいっしょに聞いて下さい。
【今回のテーマと内容】 ・ ●テーマ:保健所のHIV検査はいつから受けることが出来るのか? ・ 1.保健所HIV検査の2ヶ月or3ヶ月問題とは? ・ 2.意外!とっくに答えは公開されていた! ・ 3.あなたはいつ、HIV検査を受けるべきか? ・ 4.まとめ |
(甥っ子慎太郎)おじさん、今日のお話は何ですか? |
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(私)慎太郎、保健所のHIV検査はいつから受けることが出来るか、って話だよ。 |
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(慎太郎)うーん、おじさん、それって今までにも何度か話してもらってますよね。
(私)そうだったね。どんな話だったか、覚えているかい?
(慎太郎)はい。保健所によってウインドーピリオドが2ヶ月設定と3ヶ月設定の2通りあるってお話でしたよね。
(私)そうだったね。HIVに感染したかも知れない日からHIV検査を受けることが出来るようになるまでの期間、すなわちウインドーピリオドが保健所によって異なるって問題だね。
(慎太郎)そうでした。第三世代のHIV抗体検査では3ヶ月でしたが、第四世代のHIV抗原抗体検査では2ヶ月設定の保健所が現れたって話でしたね。
(私)そうだったね。そして私が調べた限りでは、都内を中心に2ヶ月設定の保健所が少しずつ増えている。
でも、圧倒的にまだ3ヶ月設定の保健所が多い。これが現状だった。
(慎太郎)今ではほとんどの保健所が第四世代のHIV検査なのに、保健所によって2ヶ月と3ヶ月の異なる設定があるのは変じゃないか・・・。ずっとこの疑問が残ってました。
(私)そうだね。今回は、その疑問に一応現状での結論が出た、と言う話だよ。
(慎太郎)え!結論が出た?どう言う結論なんですか?
(私)それがね、実はここに答えが書いてあった。
『保健所等におけるHIV即日検査のガイドライン』(平成24年3月版)
作成は厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業による。
(慎太郎)何と、もう3年以上前に出てたってことですか?
(私)そうなんだよ。私がうっかり見落としていた。
(慎太郎)それで、どんな答えが書かれていたんですか?
(私)うん、ガイドラインの終わりの方にね、
『ウインドピリオドとHIV検査を受ける時期に関する考え方について』
と言う記事が載っているんだ。
(慎太郎)へぇ!まさに今回の問題そのものですね!
(私)そうなんだよ。そこにはこう、書かれている。
『(抗原検査の追加によって)HIV検査は3ヶ月経ってから、と言う表現は見直しが必要です。』
すなわち、第四世代のHIV検査においては3ヶ月待つ必要はなく、2ヶ月でHIV検査可能と書かれている。
この考えに沿ってウインドーピリオドの設定を2ヶ月とする保健所が現れ、段々増えているんだ。
実際には「3ヶ月」の見直しはまだそれほど進んでいない。多くの保健所が未だに「3ヶ月」のままだけどね。
(慎太郎)そうなんですか。ガイドラインにはハッキリと「2ヶ月で可能」と書かれているんですね。
(私)そうだ。その根拠として、
「最新のHIV検査は進歩しており、2ヶ月目で陰性だった人が、3ヶ月目で陽性に転じた報告例はない。」
としている。
ただ、「実際にはあっても、極めてまれである」とも補足してるけどね。
実際の報告はゼロだけど、何事も100%と言い切るのは難しいから一応補足も付け足してる。
(慎太郎)そうですか。それじゃもう、保健所には危険行為から2ヶ月経っていればそれでHIV検査に行けるってことですね。
(私)いや、それには条件が2つあるよ。
1.第四世代のHIV抗原抗体検査であること。保健所に聞けば分かる。
2.安全を期して、やはり3ヶ月以上経ってからHIV検査を受けることを勧める。
この2つだ。
(慎太郎)はぁ、そうなんですか。それじゃ結局、1回で済まそうと思えば3ヶ月経ってから保健所でHIV検査を受けるってことですね。
今までとあまり変わりないのでは?
(私)確かにそうなんだけど、今までと違うのは2ヶ月目の検査でもほぼ大丈夫って断じている点だね。
3ヶ月目の再検査はあくまで念のため、確実にとどめを刺すって感じだな。
(慎太郎)なるほど、今までは2ヶ月目では安心出来ない、絶対3ヶ月過ぎないと、みたいな表現が多かったですよね。
(私)そうだね。ただ、これはガイドラインには直接書かれていなかったんだけど、HIV-2の問題があるね。
(慎太郎)あ!、それを忘れていました。第四世代で追加になったHIV抗原検査ではHIV-2は検査出来ないんでしたね。
(私)そうだよ。HIV-1のみ抗原検査が可能で、それでHIV-1は2ヶ月目の検査が可能になっている。
(慎太郎)でも、前に教えてもらったとき、日本ではHIV-2ってこれまでに数件しか報告されていないんでしたよね。
(私)そうだ。『HIV-2の検査タイミングはいつ?』で話したよね。
(慎太郎)HIV-2の感染はまず可能性としては低いけど、これも合わせてやはり3ヶ月以上経過してのHIV検査で安心したいところですね。
(私)そうだね。ただ、HIV感染を不安に思う人の多くは少しでも早く自分が感染しているのか、していないのか知りたいと思っている。
そうした多くの人達には危険行為から2ヶ月目でほぼ確実な検査が可能だと言うことは大きな意味があると思うよ。
先のガイドラインでは、2ヶ月目の検査によって早期発見、早期治療、二次感染防止の効果も期待できるとしている。
(慎太郎)なるほど、それは確かに言えてますね。
(私)さて、それでは今日の話をまとめるとしよう。
(慎太郎)はい、お願いします。
(私)ざっとまとめると、
1.第四世代のHIV抗原抗体検査では、危険行為から2ヶ月経過していれば信頼性の高い検査が可能である。
2.同検査において、2ヶ月目の検査で陰性、3ヶ月目の検査で陽性に転じた例は報告がない。
3.HIV感染の不安を感じる人は2ヶ月過ぎて検査を受け、陰性判定なら安心出来る。
4.それでも安全を期す意味で3ヶ月以上経過しての再検査を推奨する。
5.2ヶ月目の検査によって早期発見、早期治療、二次感染防止を図ることが出来る。
以上、『保健所等におけるHIV即日検査のガイドライン』(平成24年3月版)より。
同ガイドラインの作成は、厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業による。
今日の話はこんなところかな。
(慎太郎)おじさん、ありがとうございました。
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