HIV感染防止にコンドームが有効なのはあなたもご存知でしょう。それはその通りなのですが、必ずしも100%完璧と言う訳でもありません。
今回はコンドームを使用していてもHIVに感染する可能性があることをあなたにお伝えしたいと思います。私が調べたことを甥っ子の陽介に話しますのであなたもいっしょに聞いて下さい。
(甥っ子陽介)おじさん、コンドームってHIV予防に100%完璧ってこともないんですね。 | (私)陽介、それは言えてるね。確かに有効だけど100%完璧ではない。 |
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(陽介)前におじさんに「コンドームを使えば絶対安全?」って話をしてもらいましたよね。
(私)ああ、そんな話をしたよね。
(陽介)その時の話って、コンドームも使い方を間違うと効果がないよって話でしたね。つまり、コンドームの間違った使い方ではHIV感染が起きる可能性があるってことでしたね。
(私)そうだったね。
(陽介)実は最近ネットで見つけた記事に、
「コンドームを正しく使ってもHIVに感染する可能性がある」
って書いてありました。
(私)ほほう。それはどういう理由かな?
(陽介)実はその記事を書いたのはHIV陽性の女性なんですね。その女性は相手の男性がちゃんとコンドーム使っていたのにHIVに感染したそうです。
(私)う~ん、どうして?
(陽介)それが、相手の男性の身体に発疹があり、それを引っ掻いたような傷があったそうです。そしてこの女性にもまた擦り傷があって、傷口同士が接触してHIVに感染したのだそうです。
つまり女性の傷口に、男性の傷口から出た体液や血液が付着したらしいんですね。だからこの女性はコンドームを100%信用するんじゃなくて、まずは相手をしっかり選んで欲しいと書いていました。
(私)なるほど。そう言うことか。まぁ、確かに今の話は理屈の上でHIV感染の可能性はあるよね。いつも言ってるけど、HIV感染はHIVを含む体液や血液が相手の粘膜部に接触することで成立する。
その男性がHIV陽性者なら、その血液はむろん、傷口から分泌される体液にもHIVは含まれるよね。それが直接女性の傷口にも接触すればHIV感染が成立する可能性アリだね。
(陽介)でも、普通はしっかりコンドームしてれば、まさかHIVに感染するなんて思いませんよね。
(私)確かにね。そうそう現実にあり得る話じゃないよね。でも可能性がゼロとは言えない。用心するに越したことはない。
むろん、今言ったように可能性はあるけど、陽介が読んだ記事の例が本当に傷口が触れ合って感染したのかどうか、それを証明するのは難しいと思うけどね。
(陽介)おじさん、今のはHIVの話でしたが、他の性感染症ではどうなんでしょうか。やはりコンドームを正しく装着してても感染することってあるんですか?
(私)ズバリ、あるね。例えば梅毒やヘルペスだね。これらは性器以外の場所にも患部が発生し、そこには細菌やウイルスがウヨウヨいる。そこに相手の粘膜部が接触すると感染してしまう。
例えば、梅毒もヘルペスも唇や口の中に患部が出来ることがあるので、こうした例ではキスでも感染する。となればコンドームは役に立たない。
(陽介)うへ!それはまた怖い話ですね。
(私)だからね、何度も言うけど性行為によって感染する基本をしっかり覚えておいて欲しい。感染者の体液が相手の粘膜部に接触することで感染する。コンドームでカバー出来るのは当たり前だけど性器だけ。それ以外の場所はカバー出来ないからね。
その意味でコンドームも100%完璧とは言えない。
そして健康な皮膚からウイルスや細菌が感染することはないけど、今回の例のように傷があったり炎症を起こした皮膚からは感染する可能性があるからね。粘膜部だけじゃなくて、こうした場所も用心して欲しいね。
(陽介)はい、分かりました。
(私)それじゃ今回はこの辺でお終いにしよう。
(陽介)おじさん、ありがとうございました。