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HIV感染者、エイズ患者が多く報告されている都道府県はどこでしょうか?最新データからご紹介します。

平成29年(2017年)のエイズ動向が厚生労働省エイズ動向委員会から発表になっています。(平成30年3月16日付)その発表データの中に都道府県別のHIV感染者、エイズ患者の報告データも含まれています。(速報値ベース)

管理人注記:平成29年(2017年)のエイズ動向データ(速報値)を姉妹サイトHIV検査完全ガイド」にて紹介しています。

また、ここ数年、爆発的に感染者が増加している梅毒についてもデータを追加しました。ぜひご覧下さい。

(甥っ子慎太郎)おじさん、HIV感染者やエイズ患者の多い都道府県はどこですか?
陽介
(私)慎太郎、それを最新データで教えてあげよう。
私

(慎太郎)おじさん、やっぱり東京や大阪みたいな人口の多い大都会にHIV感染者、エイズ患者は多いのでしょうね。

(私)そうだね。基本的には人口に比例するよね。ただ、色んな角度から見ると必ずしも全ての指標が人口に比例しているとは言えないね。

(慎太郎)そうなんですか。具体的に教えてください。

(私)よろしい。ではまず、平成29年(2017年)のデータから、各都道府県でどのくらいHIV感染者、エイズ患者が報告されたか、表にしてみた。

ついでに昭和60年(1985年)からの累計データも合わせて表にしてあるよ。

◇各都道府県別の新規HIV感染者、エイズ患者の報告件数

区分 新規HIV感染者 新規エイズ患者
都道府県 2017年 累計 2017年 累計
北海道 20
312 15 189
青森県 4 55 2 34
岩手県 1 31 2 34
宮城県 10 142 3 94
秋田県 0 23 0 24
山形県 0 28 1 24
福島県 5 80 7 57
茨城県 9 546 3 329
栃木県 10 256 3 202
群馬県 8 203 5 148
埼玉県 25 553 9 364
千葉県 33 831 17 559
東京都 374 7,391 98 2,217
神奈川県 57 1,321 25 644
新潟県 9 101 0 60
山梨県 4 119 3 52
長野県 12 317 7 207
岐阜県 9 170 3 127
静岡県 11 434 8 216
三重県 7 164 6 95
愛知県 43 1,159 27 603
富山県 5 45 5 36
福井県 0 48 1 35
石川県 3 83 2 40
滋賀県 5 84 5 70
京都府 12 256 10 131
大阪府 125 2,542 52 837
兵庫県 25 431 11 240
奈良県 4 112 3 73
和歌山県 3 69 2 52
鳥取県 2 17 2 19
島根県 0 19 1 9
岡山県 15 156 6 82
広島県 7 231 7 120
山口県 4 68 5 27
徳島県 2 43 3 25
香川県 7 68 4 50
愛媛県 5 83 1 60
高知県 3 43 3 31
福岡県 57 566 24 301
佐賀県 2 35 1 21
長崎県 4 53 2 36
熊本県 9 100 1 63
大分県 3 57 2 31
宮崎県 7 59 4 45
鹿児島県 11 96 7 72
沖縄県 21 243 7 120
合計 992 19,843 415 8,908

(表1)都道府県別新規HIV感染者と新規エイズ患者

厚生労働省エイズ動向委員会のデータから。速報値です。

(慎太郎)おじさん、黄色の数字は何ですか?

(私)新規HIV感染者が20人以上、新規エイズ患者が20人以上の件数に色をつけてみたんだよ。やはり人口の多い大都市に集中しているのが分かるね。

(慎太郎)本当ですね。

(私)ただし、このデータはあくまでも報告地ベースで集計されたものだからね。そこに住んでいる人とは限らないんだよ。

(慎太郎)え?どういうことですか?

(私)例えば北海道の人が東京に遊びに来て、たまたまHIV検査を受けて陽性になれば、この北海道の人は東京でカウントされるってことだよ。

(慎太郎)あ~そういう意味ですか。

(私)厚生労働省エイズ動向委員会では報告地ベースだけじゃなく、居住地ベースのデータも公開している。

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(慎太郎)ところでおじさん、さっき都道府県別の指標で人口に比例しないものがあるって言ってましたよね。それって何ですか?

(私)おじさんが気が付いたのは「いきなりエイズ」の割合だよ。例えば東京は人口が最も多いし、HIV感染者もエイズ患者も一番多い。

ところが「いきなりエイズの割合」で見ると全国平均を大きく下回ってる。

(慎太郎)え!そうなんですか?意外ですね。

(私)このデータを見てごらん。平成29年に新規HIV感染者が20人以上いた10の都道府県について、「いきなりエイズの割合」を調べたものだよ。

◇いきなりエイズの割合

都道府県 いきなりエイズ
北海道 42.9%
埼玉県 26.5%
千葉県 34.0%
東京都 20.8%
神奈川 30.5%
愛知県 38.6%
大阪府 29.4%
兵庫県 30.6%
福岡県 29.6%
沖縄県 25.0%
全国平均 29.5%

表2.いきなりエイズの割合

注)いきなりエイズの割合=((エイズ患者)÷(HIV感染者+エイズ患者))%

表2の通り平成29年のデータで見ると、東京は「いきなりエイズの割合」が20.8%で全国平均の29.5%を大きく下回ってるよね。

(慎太郎)ホントですね。HIV感染者の報告件数は多いけど、それに比べてエイズ患者の報告件数が少ないってことですよね。

(私)そうだね。東京のエイズ患者の絶対数は多いけど、HIV感染者の割には少ないってことだ。あくまで割合として少ないと言う意味だけどね。

つまり東京ではHIVに感染する人は多いけど、エイズを発症する前にHIV検査を受けている人も多いってことだね。東京は人口も多いけど検査施設も多いからね。

(慎太郎)そうなんですね。そう言えば僕らの町だと保健所は平日の昼間しかHIV検査してないですからね。

しかも毎日じゃなくてひと月にせいぜい4回くらいです。都会じゃ土日や夜でも検査出来るところがありますよね。

(私)確かにね。まぁ、地方はHIV検査を受ける人が少ないから仕方ない面もあるんだろうけど、地方に行くほど利便性は悪いかも知れないね。

それに加えてHIV検査を受ける必要性というか、危機感というか、その差もあると思うよ。

(慎太郎)どういうことですか?

(私)自分はもしかしたらHIVに感染しているかも知れないと思う人が多いってことさ。

いかに保健所の利便性が良くても、HIV検査が自分には必要だと思わなければ検査に行かないだろう?

(慎太郎)なるほどそうですね。東京や大阪みたいな大都会ではHIV検査に対する意識が高いってことですね。

(私)まぁ、おじさんの推測だけどね。

(慎太郎)でもこうして全国の都道府県別にみると、HIV感染者の少ない県って、ホントに少ないですね。

(私)おっと、そこはちょっとカン違いしちゃダメだよ。

(慎太郎)え?カン違い?どういうことですか?

(私)まず、都道府県別のデータと、HIV感染に対する安全度は関係ないってことが1つ。

慎太郎の住んでいる県にHIV感染者が少ないからといって、慎太郎がHIVに感染する確率が低いわけじゃない。

そこ、カン違いしないようにね。

(慎太郎)あ~それはそうですね。何となく自分が住んでる県にHIV感染者が少ないと安心しちゃいますけど。

だからって自分がHIVに感染しない訳じゃないですよね。

(私)そうだよ。そして、このデータはあくまでもHIV検査を受けて報告された件数だからね。

潜在的なHIV感染者がどのくらいいるのかは分からない。これが注意点の2つめだよ。

(慎太郎)あくまでも表に出てきた数字ってことですよね。

(私)その通り。だからさっきも言ったけどこのデータで安心しちゃダメだよ。

(慎太郎)感染予防には十分注意が必要だし、HIV検査も受けた方がいいってことですよね。

(私)そう、それが結論だね。それじゃHIVの話はそのくらいにして、ついでに梅毒の都道府県別感染者数を見てもらおうか。

(慎太郎)梅毒ですか?そう言えば梅毒感染者が急増してるって、ネットニュースでよく見かけますね。

(私)そうだろう。何しろ2017年の新規梅毒感染者数は5,770人で、5,000人を超えたのは1973年(昭和48年)の5,281件以来実に44年ぶりなんだよ。

(慎太郎)え~!そうなんですか!

(私)しかも今年、2018年は昨年を更に上回るペースで感染者が増えているんだ。

(慎太郎)どうしてこんなに梅毒感染者が急増してるんですか?

(私)う~ん、それがよく分からない。元々多かったのに正確に報告されていなかったとか、外国からの観光客が増えた為だとか、諸説あるみたいだけどね。

(慎太郎)そうなんですか。

(私)そこでだ。2017年1年間の新規HIV感染者と新規梅毒感染者の都道府県別データを表にしてみた。それを見てもらおうかな。

HIVは20件以上、梅毒は100件以上報告された都道府県に黄色の目印をつけてあるよ。

 

■2017年 新規HIV感染者と新規梅毒感染者(速報値)

都道府県 HIV 梅毒
北海道 20
109
青森県 4 62
岩手県 1 16
宮城県 10 61
秋田県 0 8
山形県 0 13
福島県 5 67
茨城県 9 56
栃木県 10 58
群馬県 8 64
埼玉県 25 232
千葉県 33 140
東京都 374 1,771
神奈川県 57 321
新潟県 9 31
山梨県 4 13
長野県 12 30
岐阜県 9 69
静岡県 11 86
三重県 7 164
愛知県 43 335
富山県 5 16
福井県 0 23
石川県 3 23
滋賀県 5 27
京都府 12 83
大阪府 125 833
兵庫県 25 196
奈良県 4 29
和歌山県 3 19
鳥取県 2 8
島根県 0 5
岡山県 15 169
広島県 7 138
山口県 4 22
徳島県 2 14
香川県 7 64
愛媛県 5 40
高知県 3 22
福岡県 57 226
佐賀県 2 17
長崎県 4 17
熊本県 9 77
大分県 3 18
宮崎県 7 21
鹿児島県 11 21
沖縄県 21 42
合計 992 5,770

(表3)都道府県別新規HIV感染者と新規梅毒感染者

HIVは厚生労働省エイズ動向委員会、梅毒は国立感染症研究所のデータから。どちらも速報値です。

(慎太郎)北海道、千葉、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の9都道府県がHIVにも梅毒にも黄色目印がついてますね。

(私)前にも言ったけど、HIVと梅毒は重複感染が多いからね。重複感染すると症状が悪化したり進行が早まったりすることがあるんだよ。

(慎太郎)でもおじさん、梅毒はHIVみたいに感染しても無症候ってことはないんでしょう?本人が気付きますよね?

(私)う~ん、一般には梅毒に感染すると必ず症状が出ると思われてるけど、必ずしもそうじゃないよ。国立感染症研究所のホームページによると、2017年に報告された新規梅毒感染者のうち、24.3%は無症候梅毒だった。

つまり、梅毒に感染しても4人に1人は症状が出ないまま検査で見つかったってことだ。

(慎太郎)え~!そうなんですか!それじゃHIVだけじゃなくて、梅毒も検査を受けてみないと感染してるかどうか、分かりませんね。

(私)その通りだね。だからHIV検査を受けるなら梅毒もぜひ同時に検査を受けて欲しいね。多くの保健所ではHIVとの同時検査を条件に梅毒も無料、匿名で検査してくれる。

(慎太郎)それはいいですね!

(私)ただし、どこの保健所でも100%梅毒検査をやってる訳じゃないから事前確認は必要だけどね。

(慎太郎)なるほど。分かりました。

(私)とにかく、今回はHIVと梅毒の都道府県別感染者数を見てもらった。必ずしもこの件数と感染リスクは直結してる訳じゃないけど、感染予防や早期の検査の参考にして欲しいね。

(慎太郎)はい、分かりました。

(私)では、今回はこれでお終いだよ。

(慎太郎)おじさん、ありがとうございました。

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補足資料

①居住地ベースの報告件数はこちらから(平成29年分)

『エイズ動向委員会発表データ』

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