私はかつて深刻なHIV感染症疑惑に陥り、大変悩みました。しかし、3ヶ月後に受けたHIV検査の結果は陰性でした。
私がどんなに悩んでいたとしても、「陰性」という検査結果を見た瞬間に悩みは解決しました。安堵の涙が出てきて不安や恐怖はどこか遠くに消え去りました。
だから私がこのサイトでどんな記事を書こうが、情報発信しようが、本当にHIV陽性を告知された人の気持ちは分かりません。また、軽々しく分かったようなことも言えません。
私に言えることは、ただただHIV検査を早く受けてください、ということだけです。
・
しかし、もしもあなたにHIV感染の不安があって、でも検査が怖くてためらっているといたら。HIV陽性の告知を受けた人たちの体験記を読むことは意味のあることかも知れません。
なぜならもしかしたら、その体験記があなたの背中を押して検査を受ける決断が出来るかも知れないからです
ここに、ぜひあなたにも読んで欲しいHIV陽性者の体験記があります。
これは平成24年度厚生労働科学研究費補助金(エイズ対策研究事業)「地域においてHIV陽性者等のメンタルヘルスを支援する研究班」が制作したものです。
この体験記では関西地区でHIV陽性が分かった11人の方がご自分の体験を語っています。それぞれに状況が異なり、告知のされ方や受け取り方もそれぞれです。
ある程度覚悟してHIV検査を受けた方、全く予想外に陽性告知を受けた方、様々です。そこにはHIV陽性という現実があります。
・
私自身もそうでしたが、あなたがHIV検査を怖いと思う理由は、もしも検査結果が陽性だった場合にその事実を受け入れる勇気がないからです。たぶん、頭が真っ白になって、どうしたらいいか分からないだろうと思うからです。
HIV陽性の事実を真正面から受け止める強さが自分にはないと知っているからです。そうではありませんか?
そんなあなたにはぜひ、このHIV陽性者の体験記を読んで欲しいと思います。HIV検査陽性の先に何があるのか、それを知ることがHIV検査を受ける決断を促してくれるかも知れません。
■関連記事:この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。