日々ネット上に寄せられるHIV検査に関する質問、相談。

私はHIV感染に不安を持つ人たちがHIV検査について何を疑問に思っているのか調べてみました。

その結果を甥っ子の陽介に話しますので、あなたもいっしょに聞いて下さい。もしかしたら、あなたの疑問も含まれているかも知れません。

(甥っ子陽介)おじさん、ネット上ではHIVやエイズに関する書き込みが多いですね。
陽介
(私)陽介、それだけHIV感染に不安を持ってる人が多いってことだよ。
私

(陽介)そうなんでしょうね。例えばHIV検査に関する書き込みも相当多いですよ。

(私)ほほう、そうかい?

(陽介)YAHOO!知恵袋や教えて!gooなんか見てるといっぱい出てきます。それもほとんど同じような、似た質問が多いんですよね。何年も前からそうみたいです。

(私)ふむふむ。実はね、陽介。つい最近、私もYAHOO!知恵袋と教えて!gooを調べたばかりなんだよ。

(陽介)え!おじさん、何を調べたんですか?

(私)まさに今陽介が言った、HIV検査に関する書き込みについて、どんな内容が多いのか調べてみたんだよ。

(陽介)え~!おじさん、それって出来過ぎ、タイミング良すぎですね!

(私)まぁまぁ、こんな偶然もあるということだよ。

(陽介)ではおじさん、どんなふうに調べたんですか?

(私)うん、YAHOO!知恵袋と教えて!gooの両方のサイトで、「HIV検査」「エイズ検査」というキーワードで検索をかけ、それぞれ100件ずつ合計200件の質問、相談内容を調べてみた。

(陽介)おじさん、「エイズ検査」って言葉が変じゃないですか?

(私)お!今日はするどく突っ込むね。確かに「エイズ検査」なんてない。やってるのは「HIV検査」だよね。でも保健所のホームページでも「エイズ検査」と書いているところがあるくらいだ。

HIVとエイズの違いを明確に知らないまま「エイズ検査」で検索する人、書き込みする人がいるからね。今回は漏れがないよう念のために「エイズ検査」でも調べてみたんだよ。

(陽介)なるほど、分かりました。それで、どんな結果だったんですか?

(私)うん、YAHOO!知恵袋と教えて!gooの両方のサイトで合計200件の相談を調べたところ、そのうち87件が「HIV検査」に関する相談だった。

後の相談はほとんどがHIV感染の可能性に関する相談だった。

例えば、

「こんな症状が出ているけど、HIVに感染してるでしょうか?」

みたいな相談や、

「風俗でこんな行為をしたのですが、HIVに感染する可能性があるでしょうか?」

みたいな相談だ。

(陽介)なるほど。そうした相談も多いでしょうね。それでおじさん、その87件はどんな内容だったんですか。

(私)うん、それをまとめて表にしてみた。次の表を見てごらん。

HIV検査みんなの疑問

こんな調査結果だったよ。

(陽介)ふ~ん・・・。意外ですね。一番件数が多かった、「HIV検査とは?」って、例えばどんな質問ですか?

(私)そうだね、例えば、

●即日検査と通常検査の違いとは?

●健康診断の血液検査ってHIV検査も含まれる?

●手術や入院の前には必ずHIV検査を行う?

こんな類の質問だよ。HIV検査そのものの仕様、意義、運用などに関する質問だね。質問の幅がかなり広くて結果的に1位になった。

(陽介)そうなんですか。HIV検査そのものをもっと知りたいってことですね。

(私)そうだね。例えば以前に話した、こんなことが参考になるかな。

『HIV検査で一番大事なことは?』

『HIV検査の世代交代とは?』

『HIV検査を受ける理由とは? 』

(陽介)2番目は分かります。「HIV検査の受け方」ですね。

(私)まぁわざわざ相談サイトに書き込みしなくても、ネットで探せばいくらでもHIV検査の受け方は見るかるけどね。中には自分の住んでる場所を書いて、どこの保健所が一番近いですか、みたいな質問もあったね。

あるいはNAT検査を受けたいけど、やってる病院を教えて下さい、というのもあったな。

(陽介)それって全部「HIV検査相談マップ」で解決できますね。

(私)その通り。まさにそうした質問に答えるために作ったようなサイトだからね。

それからこんな話も参考になるかな。

『HIV検査とは?検査の受け方とは?』

『最速HIV検査NATはどこで?』

『未成年者は保護者の同意が必要か?』

(陽介)それからHIV検査を受ける時期についての相談も多いですね。

(私)うん、これはねほぼ100%相談者は本来いつHIV検査を受ければいいのか知ってる。だけどそれまで待てないので、検査時期が早くなったら検査結果の信頼性はどうなるのか、それを質問してる。

例えば本来なら感染したかも知れない日から3ヶ月待つところを2ヶ月目に検査を受けたら、信頼性はどの程度か、みたいなね。

(陽介)なるほど、沢山ありそうな質問ですね。でもそれって、次に多かった検査の信頼性とダブるんじゃないですか?

(私)まぁ厳密にいえばそうだね。ただ、検査時期による信頼性の質問があまりに多かったので別に抜き出して「HIV検査を受ける時期」とした。

なので、グラフの「HIV検査の信頼性」というのは、検査時期による信頼性じゃなくて、検査結果そのものがどの程度信用できるかを質問してる。

つまり保健所でHIV検査を受けて陰性判定なら完全に安心しても大丈夫か、といった質問だね。あるいは即日検査と通常検査は信頼性に差があるか、といった質問も多い。

(陽介)検査の信頼性は重要だから、確認したいという人が多いのでしょうね。

今までにおじさんに教えてもらった、こんな話も参考になりますね。

『どうしても早くHIV検査を受けたいときは? 』

『HIV検査の2ヶ月・3ヶ月問題、その真相は? 』

『HIV検査の偽陽性とは?』

(私)残り3件は少数派だね。HIV検査の安全性というのは、HIV検査を受けに行ってHIVに感染する恐れはないか、という質問だね。

採血管の使い回しでHIVに感染しないかを心配する人がいるんだね。

(陽介)はは~ん、なるほど。

(私)こうして表を見ると、HIV検査の仕様に関する質問と信頼性に関する質問がほとんどだってことだ。

(陽介)検査で大事なのは仕様と信頼性ですもんね。分かります。

(私)ただ、今回調べて思ったのは回答がけっこう色々あってばらついてる。質問者はどの答えを信用すればいいのか、迷うだろうな。

(陽介)それはおじさん、HIV検査に限らずネット上で何かを相談する宿命ですよね。回答には真実もウソも交じってる、どれを信用するかしないかは全て自己責任ってことですね。

(私)お、いいこと言うね。その通りだ。だからHIVやエイズに関する相談や質問は、しかるべき医療サイト、公的支援サイトなどを使うと間違いないね。

(陽介)「どこに相談すればいい?」って話で相談先を教えてくれました。

(私)そうだったね。探せば他にも相談できるNPOや支援団体が見つかるよ。

(陽介)はい。分かりました。

(私)それじゃ今回はこの辺にしようか。

(陽介)おじさん、ありがとうございました。

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