12月1日は世界エイズデーです。今回は改めて世界エイズデーについて、私の調べたことを甥っ子の陽介に説明します。
ぜひ、あなたもいっしょに聞いて下さい。
(甥っ子陽介)おじさん、世界エイズデーって何ですか? |
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(私)陽介、それはね、WHOがエイズ関連の啓もう活動の一環で始めた運動だよ。 |
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(陽介)へぇ、世界エイズデーってWHOが始めたんですか。
(私)そうだよ。WHO(世界保健機関)が、1988年にHIVの感染防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、12月1日を“WorldAIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱したんだ。
(陽介)なるほど。
(私)そして1996年から、 WHOに代わって、国連のエイズ対策の総合調整を行うこととなったUNAIDS(国連合同エイズ計画)がこの活動を引き継いだ。
更に、2005年からはWorld AIDS Campaign(WAC)という組織が中心になって運営されている。
つまり、WHO⇒UNAIDS⇒WACって変遷だね。もっとも、ここ数年はWACの存在感が薄くなって、再びUNAIDSが中心になったという話も聞いてるけどね。
(陽介)おじさん、日本での取り組み、参加はいつ頃からですか?
(私)う~ん、それがね調べてみたけどハッキリ分からない。2004年、2005年頃に日本でも世界エイズデーが段々と大きな活動になってきて、2006年には現在に近い体制で取り組みが行われている。
ただ、2004年より前、何年に日本で世界エイズデーが始まったのか分からない。もしかしたらWHOが世界エイズデーを定めた1988年からかも知れない。もっとも、すごく小規模だったと思うけど。
(陽介)それで、日本国内では世界エイズデーに何をするんですか?どんな啓もう活動があるんですか?
(私)うん、詳しい内容はエイズ予防情報ネットのサイトに出ているよ。
国内では厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団が活動の中心になっている。ネット上はむろん、色んなメディアとタイアップした啓もう活動が予定されているよ。
(陽介)やっぱりHIV検査もいつもより受けやすくなるんですか?
(私)その通り。臨時のHIV検査場が設けられたり、既存の検査機関でも検査時間を延長したり土日対応をやってるところがある。
それぞれの自治体で対応が異なるから、先ほど紹介したサイトで詳細を確認して欲しいね。私がざっと見たところ、11月の下旬くらいから12月の中旬くらいまでHIV検査が受けやすい環境を用意してるみたいだ。
(陽介)するとその期間はHIV検査を受ける人が多くなるんでしょうか?むろん、HIV検査を受ける人が増えるように啓もう活動してるんでしょうけど、効果はどうなんでしょうね?
(私)うん、それは私も気になってちょっと調べてみた。エイズ動向委員会では、1年の四半期ごとにエイズ動向を公表してるんだけど、そのデータの中に保健所のHIV検査受検数も入ってる。
もっとも、世界エイズデーの期間限定の受検数は分からない。ちょうど第4四半期、10月~12月の3ヶ月分に含まれる形だね。
(陽介)なるほど。すると、世界エイズデーを含む第4四半期にHIV検査の受検数が増えたか?ってことですね。
(私)そうだね。そこで私は2011年~2015年までの5年間分を調べてみた。第1四半期(1Q)から、第4四半期(4Q)の保健所におけるHIV検査の受検数をグラフにしてみた。
それがこれだよ。
●緑色の折れ線グラフ 第1四半期(1月~3月)
●青色の折れ線グラフ 第2四半期(4月~6月)
●黄色の折れ線グラフ 第3四半期(7月~9月)
●赤色の折れ線グラフ 第4四半期(10月~12月)
だから世界エイズデーの期間中のHIV検査受検数は赤色の折れ線グラフに含まれている。
(陽介)なるほど。このグラフから見ると、効果アリなんじゃないですか?赤色の折れ線グラフはほぼ毎年一番多いみたいですよ。
(私)う~ん、正直ちょっと微妙かな。2013年は第4四半期にすごく受検数が増えているけど、実はこの年の11月に献血で集めた血液の輸血でHIV感染者が出るという事件があった。
それで連日テレビ、新聞、ネットで大々的にニュースとして取り上げられたんだ。その為に世間の関心がいっきに集まってHIV検査を受ける人が増えた。
(陽介)はい、そのニュースは覚えています。『献血のNAT検査をパスしたHIV!』、『献血でHIV感染、その後の対策は? 』でおじさんからも聞きました。
(私)だから2013年に限って言えば、世界エイズデーによる効果よりHIV感染発生のニュース効果の方が大きかった可能性が高いと思う。
(陽介)なるほど。そうするとそれほど目覚ましい大きな効果は見られないって感じですかね。
(私)どうかなぁ。世界エイズデーの効果を見ようとすると、啓もう活動をやらず、HIV検査の利便性も通常通りにやって、その結果と比較してみないと分からない。
(陽介)そうですね。もしかしたら世界エイズデーがなければもっとHIV検査の受検数が減っていた可能性もありますよね。12月はクリスマスや、年末の忙しい時期でもあるし。
(私)そうだね。それは言えてる。まぁ、普通に考えれば保健所などでHIV検査を受ける利便性が良くなる訳だから、間違いなく受検数は増えるよね。
(陽介)それはそうですね。
(私)いつもは仕事が忙しくてHIV検査が気にはなってても受けられない人が受けやすくなるね。平日の夜や土日でも検査してもらえるわけだから。
(陽介)そうですね。
(私)ちなみに、今年の世界エイズデーキャンペーンテーマは、
『知っていても、分かっていてもAIDS IS NOT OVER』
だそうだ。
(陽介)ふ~ん、どういう意味ですか?
(私)平成28年度「世界エイズデー」実施要綱によると、
『HIV/エイズは、まだ終わっていない。知っていても、分かっていても、具体的な行動が伴わなければ、効果的なHIV感染予防にはつながらない。だからこそ、それぞれの立場から「予防、検査、治療、支援、理解」という具体的行動をとることが求められる。』
ってことらしい。
そして、そのためには、
『一人ひとりがHIV・エイズの正しい知識を得て、5つの行動を実施していくことが重要である。』
としてるね。
(陽介)なるほど。「予防、検査、治療、支援、理解」の5つの行動を実施することが大事って訳ですね。
(私)そうだよ。世界エイズデーについて、少しは分かってくれたかな?
(陽介)はい。友達誘ってHIV検査を受けに行きたいと思います。
(私)それじゃ世界エイズデーについての話はこれでお終いだよ。
(陽介)おじさん、ありがとうございました。
検査の先送りは「いきなりエイズ」のリスクが増すだけ。
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