2017年12月、名古屋市がエイズに関する大変興味深いアンケート調査を行っています。
「世間ではエイズに対する関心が薄れて来た。」
と言われて久しいですが、実際のところ世間ではエイズに対してどれほどの関心があるのでしょうか。
今回は私が見つけた名古屋市のアンケート調査の結果を甥っ子の慎太郎に話てみたいと思います。
ぜひあなたもいっしょに聞いて下さい。
(甥っ子慎太郎)おじさん、今日はどんなお話ですか? |
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(私)慎太郎、今日はエイズのアンケート調査の話だよ。 |
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(慎太郎)エイズのアンケート?それってどんなアンケートなんですか?
(私)2017年の12月に名古屋市が500人のモニターに行った調査だ。
名古屋市が今後のエイズ対策の参考意見を集めたわけだね。
(慎太郎)そうなんですか。それでどんな結果だったんですか?
(私)そうだね、色々な質問が用意されていたんだけど、私が今日慎太郎に話したいのは全部で3つだよ。
①あなたは HIV 感染症/エイズについて関心がありますか?
②あなたは名古屋市の保健所等で HIV 検査が受けられることを知っていましたか?
③あなたは、名古屋市の保健所等で名古屋市が実施している HIV 検査を受けようと思いますか?
この3つの質問に対する回答がとても興味深かった。
(慎太郎)そうなんですか。それじゃ僕にもその結果を教えて下さい。
(私)分かった。1つずつ説明しよう。まずは1番目のアンケートだ。
①あなたは HIV 感染症/エイズについて関心がありますか?
・関心がある 17.5%
・どちらかと言えば感心がある 43.1%
・どちらかと言えば感心がない 32.7%
・関心がない 6.7%
こんな結果だよ。
つまり、およそ6割の人は感心があり、4割の人は感心がない。
(慎太郎)うーん・・・。HIVやエイズに対して関心を持っている人は約6割ですか。6割が多いのか、少ないのか、何とも判断できませんね。
(私)私的には意外と多いなって思った。何しろエイズ動向委員会はじめ、専門家たちの指摘でエイズに対する世間の関心は年々薄くなっていると聞かされてきたからね。
もしかしたら関心のある人は3割とか4割程度じゃないかと思ってた。その予想からすると倍だね。
(慎太郎)そうなんですか。
(私)それでね、①の質問で「関心がない」「どちらかと言えば感心がない」と答えた人に、なぜ関心がないのか更に質問してるんだよ。
(慎太郎)ははぁ~、エイズに関心がない理由ですか。それは僕も知りたいですね。興味がわきますね。
(私)そうだろ?結果はね、こんな感じだった。
・自分には感染リスクはないと思うから 73.1%
・身近にHIV感染者/エイズ患者はいないと思うから 49.7%
この2つの回答がダントツで多かった。複数回答だから合計は100%じゃない。
(慎太郎)なるほど・・・そうですか。自分は大丈夫、そして周囲にもエイズ患者はいない、そう思ってるわけですね。
(私)そういうことだ。しかし思い出して欲しい。毎度私が繰り返し言ってることを。
今の日本では毎年報告される新規HIV感染者のうち、約30%はすでにエイズを発症している。まさか自分がHIVに感染してるなんて、思ってもみなかった人たちだね。
(慎太郎)本当にそうですね。あまり過信するのは危ないですね。自分は大丈夫と思っていても念のためにHIV検査を受けるくらい慎重でありたいですね。
(私)全くそうだね。そこで次の②の質問だ。
②あなたは名古屋市の保健所等で HIV 検査が受けられることを知っていましたか?
・知っていた 66.6%
・知らなかった 34.4%
この結果はどう思う?
(慎太郎)これはまた・・・。知らない人がこんなに多いんですか。もっと周知されてると思ってました。
(私)結局、保健所でHIV検査が受けられることを知ってる人は、程度の差こそあれHIV検査に関心のある人だと思う。HIV検査に全く関心がなければ保健所でのHIV検査も知らないだろうからね。
別に知らなくても何も困らないからね。知る機会がないんだと思う。
(慎太郎)なるほど。先ほどの①のアンケートに関係してきますね。エイズに関心のない4割の人は保健所でのHIV検査も知らないかも知れませんね。
(私)そうだね。その可能性はあるように思うね。もっと保健所で無料、匿名でHIV検査が受けられることを知ってもらうための活動が必要だね。
(慎太郎)・本当にそう思います。
(私)そして最後に③の質問だ。
③あなたは、名古屋市の保健所等で名古屋市が実施している HIV 検査を受けようと思いますか?
・思う 14.1%
・思わない 63.1%
・分からない 21.4%
・無回答 1.4%
こんなふうになっている。
保健所でHIV検査を受けようと思っている人はわずかに14.1%だったわけだ。これは少ないと思うな。
(慎太郎)う~ん、少ないですね。
(私)更に、「思わない」「分からない」と答えた人に追加質問をしているんだ。
「あなたが名古屋市の保健所等で実施している HIV 検査を受けようと思わない理由は何ですか?」
こんな質問だ。
(慎太郎)あ~・・・何となく答えが想像出来ますけど・・・。
(私)こんな回答だった。
・自分が感染しているとは思わないから 76.6%
・プライバシーが守られるか不安だから 14.7%
・検査の内容が分からないから 14.4%
複数回答なので合計は100%にならない。
(慎太郎)ダントツで自分は感染してないから、と言う理由ですね。HIV感染の不安を感じていなければ、そりゃ当然保健所にも行かないでしょうね。
(私)①番目のアンケートで、HIVやエイズに関心がないと答えた人の理由と同じだ。自分にHIV感染のリスクがないと思っているので関心もないし検査も不要だってことだね。
(慎太郎)でも、実際にはそう思っている人たちの中から「いきなりエイズ」が発生しているんですよね。
(私)そうだね。言うまでもなくHIV感染症は基本的に自覚症状がないから、自分で自分がHIVに感染していないと判断するのは難しい。HIV検査を受けてみるしか方法がない。
(慎太郎)でも、HIV検査は受けないんですよね・・。
(私)それから、人数は少なかったけど保健所のHIV検査に対してプライバシーの不安を感じたり検査内容に不安を感じている人もいる。
特にプライバシーの不安に対してはその気持ちが分かるね。自分がHIV検査を受けることを知られたくないと思う人は多い。
(慎太郎)前におじさんが話してくれましたね。地方の保健所なんかだと特に目立つから行きたくないと思う人がいるって。
(私)その通り。それが郵送式のHIV検査キット利用数の増加にもつながってると思うよ。保健所でHIV検査を受ける人は年間に凡そ13万人。
それに対して郵送式のHIV検査キット利用数は約9万個。やがて保健所のHIV検査件数より多くなるかも知れない。
(慎太郎)HIV検査の内容が不安だって人もいるんですね。
(私)そうだね。いったいどんなことをされるのか、そしてどんな問診をされるのか不安なのかも知れないね。
(慎太郎)実際はどうなんですか?
(私)HIV検査はわずか5cc程度の血液を採取するだけだ。即日検査なら1時間ほどで検査結果が出るからすぐに分かる。
問診と言っても基本的に匿名検査なので答えたくない質問には答えなくていい。そんなに不安に思うことはないんだよ。
(慎太郎)そこらへんはもっと保健所のホームページなどで周知されるといいですね。
(私)まったくだ。確かに情報発信が足りてない部分もあると私も思うよ。保健所のホームページにプライバシー保護の記事や、検査内容の詳しい説明ってあまり見かけないものね。
それじゃ今日の話をまとめておこうか。
(慎太郎)はい。えーっと、こんなお話でした。
名古屋市で500人を対象にHIV・エイズに関するアンケート調査を行ったところ、
●HIV・エイズに関心がない人 39.4%
●保健所でHIV検査をやってることを知らない人 34.4%
●保健所のHIV検査に行こうと思わない人 63.1%
かなりネガティブな結果だと思います。
(私)最初にも言ったけど、日本では新規に報告されるHIV感染者の約30%はすでにエイズを発症している。「いきなりエイズ」状態なんだ。
「いきなりエイズ」を回避するには早期のHIV検査しかない。保健所や病院が嫌なら自宅で郵送式のHIV検査キットを使う方法もある。今や年間に9万個も使用されている実績もある。
とにかくHIV感染の不安を感じたら早期にHIV検査を受けて欲しいね。
(慎太郎)HIV感染の不安を感じていない人も、ホント大丈夫か確認の意味でHIV検査を受けて欲しいですね。
(私)その通りだね。では今日はこの辺で終わりにしよう。
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