献血でHIV陽性だった場合、献血者への告知は行われているのか?
ついに日赤関係者が重い口を開いて真実を語りました!
当サイトでは何度かこの問題を取り上げてきました。
例えばこんな記事です。
これらの記事で述べている主旨としては次の4つです。
1.日赤血液センターでは、献血のHIV検査で陽性と分かっても献血者に対して検査結果を教えないとしている。
2.しかし、それは表向きの話であり、実際には検査結果を教えているケースがある。
3.血液センターの告知は正式な業務としての告知ではなく、献血はHIV検査の代わりにはならない。
4.いずれにしても献血をHIV検査代わりに使うことは危険であり、許されない行為である。
つまり、表向きは検査結果を教えないとしながらも、担当医が人道上の理由から献血者に対してHIV陽性を告知するケースがあるのです。
そのことは様々な証拠とも思える事実から明らかです。詳しくは先の2つの記事をお読みください。
・
そして今回、ついに当事者である日本赤十字社血液事業本部の関係者はFNNの取材に対して、
『人道的な配慮からHIV陽性の結果を教えるケースはある』
と明言しました。
この回答に対して日本赤十字社血液事業本部・中野顕彦広報係長は、
『日本赤十字社の事業としては告知を行っていない。』
とコメントしました。
お分かりですね・・・このコメントは、
『日本赤十字社の事業としてではなく告知を行っている』
と理解できます。
一部の医療関係者がブログなどで献血のHIV検査結果が告知されている事実を公表し、日赤としてもこれ以上全面否定は出来ないと判断したのでしょうか。
かと言って検査結果を知らせているとなれば余計に検査目的の献血が増える事態を招きかねません。
ここに日赤の苦悩もあろうかと思います。
ただ、告知を事業としてやっていない、ということは非常に分かりにくい話です。
いったいどんな基準で、どんな方法でHIV陽性を告知するのか、決まっていないということです。
すなわち、HIV陽性者全員に告知を行っているのかどうか分からないし、適切なフォローと共に告知が行われているのかも分かりません。
こうした不明点を考えれば、献血が保健所や病院のHIV検査の代わりになるとは到底思えません。
また、私が以前に読んだHIV陽性者の手記によれば、献血でHIV陽性が分かり告知を受ける際に、
「献血をHIV検査代わりに使っただろう!」
とずいぶん責められたそうです。
ましてや昨年の11月に献血による血液感染が発生しています。
このニュースは大きな社会問題となっており、もしも献血をHIV検査代わりに使ったことが分かれば相当厳しい責任追及をされること必至です。
この点からも献血はHIV検査代わりに使えません。
そして何より献血をHIV検査代わりに使うことは輸血患者の安全性を危うくする行為であり、絶対に避けなければなりません。
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日赤では昨年11月の輸血によるHIV感染を重くみて、今年から更にHIV検査を厳しく行うことを決めています。
従来、NAT検査では20人分をまとめて検査していたのを1人分ずつ個別検査に移行するそうです。
これによって検査精度は向上しますが、時間や手間は大幅に増えます。コストもかかるでしょう。
しかし、日赤は輸血患者の安全を守るには必要だと判断したのです。
それでもなお、HIV検査で100%確実に陽性者を発見することは不可能です。
HIVに感染して数日しか経っていないような場合には見つけることが出来ません。
輸血者の安全を守るには、最期には献血者のモラルに頼るしかないのです。
少しでもHIV感染の不安があるなら献血ではなく保健所に行くべきです。あるいは自宅でHIV検査キットを使うべきです。
・
今回、FNNの取材に対して日赤の血液事業関係者がHIV告知を一部認めました。
たぶん、これは関係者としては初めてだと思います。
このことが検査目的の献血を増やさないことを願うばかりです。
当サイトではこれからもあなたにとって献血がHIV検査の代わりにはならないことを情報発信し続けたいと思います。
献血をHIV検査代わりに使わないことは、輸血患者の安全を守るために必要であると同時に、あなたの命を守るためにも必要なことです。
HIV感染症は早期発見、早期治療によって命が助かる病気になりました。
確実な検査、適切な医療サポートが何より大事なのです。
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