かつて私は深刻なHIV感染疑惑に陥りました。間違いなく自分はHIVに感染していると思い込みました。

そのとき私はHIV検査の結果を知るのが怖くてどうしても保健所には行けませんでした。

もしも今、あなたが当時の私のようにHIV検査を怖がっているなら、ぜひこの記事を最後まで読んで下さい。私の体験があなたのHIV検査をお手伝いが出来るかも知れません。

◇深刻な人ほど怖くてHIV検査が受けられない

以前私が読んだ本に、『エイズ感染爆発と SAFE SEX について話します』というのがあります。

エイズ感染爆発と SAFE SEX について話します

『エイズ感染爆発と SAFE SEX について話します』

筆者:本田美和子  朝日出版社 (2006年) ¥980+税

本田美和子さんは国立国際医療センターエイズ治療・研究センターに医師として勤務されています。この本は、本田さんが22歳から26歳までの若い女性4人とHIV、エイズについて語る座談会形式で書かれた本です。

その4人の中の1人の女性がこう言います。

『「自分は平気だ」と思っている人ほど、検査を受けに行くと思う。私は怖くて怖くて、ほんとに感染していたらどうしようと思うと、その一歩が踏み出せない』

私にはこの女性の一言がとてもよく分かります。なぜなら私もHIV検査が怖くて3ヶ月も悩み、迷い続けた経験があるからです。

私はどんなに自分はHIVに感染していると思っていても、心のどこかでは

「いや、そんなはずはない。自分に限って・・・」

そう思っていました。そう思うことで現実から逃げていたのです。本当にHIVに感染していたら・・・と考えるのは怖すぎたのです。

エイズを発症して死んでしまうかも知れない。

家族や友人には何と言おうか・・・きっと驚くだろうし、悲しむだろうな。

いや、バカなヤツだと思われるかも知れない。

仕事はどうなるんだろう。治療にお金もかかるんだろうな・・・

そんな思いが頭の中いっぱいに駆け巡り、ますます怖くなります。そしてその恐怖から逃げたくなります。

ところがHIV検査に行って現実に陽性判定が出てしまえば、もう逃げ場はありません。「いや、そんなはずはない」と言ってみてもムダです。HIV検査のスクリーニング検査での陽性ならまだ偽陽性の可能性も残されていますが、その次の確認検査までいって陽性が出ると、これはもうHIV感染が確定します。

もしもHIV陽性が確定したら・・・

それを考えると怖くてどうしてもHIV検査を受けることが出来なかったのです。

でも、私は頭の中では、

「このままではいけない。早くHIV検査を受けに行かなくてもは・・・」

それも分かっていました。

だけど私のような気の弱い、意気地なしは理屈よりも感情が優先されてしまいます。やっぱりHIVに感染していたらと思うと怖くて怖くて。

先程、本の中に登場する女性を紹介しましたが、まさに私も彼女と同じだったのです。

そして私は3ヶ月間、堂々巡りをしました。早くHIV検査を受けなければ、いや、でも怖い。

それは悩み、迷い続けた3ヶ月でした。

ところでいきなり話は横道にそれるのですが、あなたに水が沸騰するときのことを思い出して欲しいのです。水って、100℃になると沸騰して水蒸気になりますね。水は100℃で液体から気体に変わります。

これ、当たり前すぎる話です。

ではコンロにかけられたやかんをイメージしてください。やかんの水はコンロの火で加熱されています。だんだんと温度が上がっていきます。どんどん熱くなります。

でも、どんなに水が熱くなっても100℃に達しなければ沸騰はしません。気体には変わりません。

そして、99℃からたった1℃上がったその瞬間、100℃に達したその瞬間にいっきに液体から気体へと変わります。たった1℃の差ですが劇的に変化するのです。

その劇的変化を迎えるには時間が必要です。コンロにかけたやかんの水は常温からいっきに100℃にはなれません。徐々に熱くなっていく時間が必要なのです。

私はHIV検査を怖がっていた3ヶ月の日々を思い出すとき、いつも自分はやかんの水だったなと思います。

心の強い人はHIV検査を即断即決できるでしょう。すぐに行動にうつせるでしょう。でも、私は気が弱くて心配性で、どうしてもHIV検査を受けられなかったのです。

でも、毎日毎日、HIV感染のこと、エイズのことを考え続け、いろんな本や資料を読み続け、少しずつ考えが変わっていきました。

そして私は悩み始めた日から3ヶ月経ったある日、突然HIV検査を決断しました。

「もう、これ以上HIV検査を先延ばししても何もいいことはない!」

「HIV検査の結果よりも、もっと怖いのは検査を受けずにエイズを発症することだ!」

「HIVに感染していても、治療さえすればエイズの発症を防ぐことは出来る!」

そんな心の声が思い切り聞こえました。

冒頭にご紹介した本に出てくる女性が言うように、HIV感染疑惑が大きいほどHIV検査は怖いものです。これは当たり前だと思います。

私の場合も、危険行為の数週間後に帯状疱疹や全身の発疹、発熱に頭痛、下痢に咽頭炎などの症状を連発していました。帯状疱疹なんて生まれて初めてだったし、わずか2ヶ月の間にこんなに怪しい症状が続くことは異常だと思いました。

私は間違いなく自分がHIVに感染していると思い込んだのです。

そんな私が少しずつHIV検査を受ける方法に向かって行けたのは理由があります。HIV感染やエイズに関する正しい情報を集め、正しい知識を身に着けたこと、それが理由です。

●HIV感染症は完治できないまでもエイズ発症を防ぐことは出来る。

●エイズ発症前に治療を開始した方がその後の生存率が高い。

●近年、HIV感染からエイズ発症までの潜伏期間は短くなっている。

特にこの3つの情報は毎日のように読み返しました。それはやかんを加熱するコンロの火みたいなものでした。徐々にですが私の心をHIV検査へ向かわせてくれました。

そして先程も書いたように、ある日ついに私の心は100℃、沸点に到達しHIV検査を受ける決心をしたのです。

今思えば、完全にHIV感染から逃げずに良かったと思います。HIV検査が怖かった日々も、エイズの本を読んだり関連サイトを見ていました。

私のように心の弱い人間でも、毎日情報をインプットし続ければ、やがて大きな決断が出来るものなんですね。

一番最初にHIVに感染しているかも知れないと思ったとき、漠然とした死の恐怖を感じました。エイズを発症して死んでしまうかも知れないと思いました。

それからだんだん情報を集めて知識が増えると、具体的に何が怖いのか分かってきました。

・HIVというウイルスはどんなウイルスか?

・免疫不全とは何か?どうして起きるのか?

・エイズとは何か?どうなってしまうのか?

・抗HIV医療とはどんな医療か?どんな効果があるのか?

そうした情報や知識の積み重ねが、私が本当に恐れるべきものを教えてくれました。

私が本当に恐れるべきはHIV検査の結果ではなく、検査を受けないままエイズを発症することだと。

あの頃、ずい分多くのHIV関連サイトを見て回りました。その時の体験が当サイトを運営するモチベーションになっています。

もし、あなたが今、HIV感染の不安を抱えて検査を先延ばしにしているなら、どうぞ早く検査を受けて欲しいと思います。そして当サイトの記事が、あなたがHIV検査を受ける手助けになれたら、こんな嬉しいことはありません。

あなたがHIVに感染したかも知れないという過去はもう消せません。あなたの力ではどうにもなりません。

でも、これから先のことはあなたの気持ち次第でどうにでも出来ます。HIV検査を受けないまま、いつまでもエイズに怯えた日々を送り続けるのか、それともHIV検査を受けて一歩前に進むのか。それを決めるのはあなたです。

最後にこれだけはあなたにお伝えしておきたいと思います。

あんなに怪しい症状を連発した私でさえHIVには感染していませんでした。あなただってHIVに感染していない可能性の方がずっと大きいはずです。

どんなにあなたの身の上に怪しい症状が出ていたとしても、それがあなたのHIV感染の可能性を高める訳ではありません。その怪しい症状はあなたにHIV検査を受けるきっかけを与えてくれたに過ぎません。

あなたが1日も早く100℃に到達し、HIVを決断し、そして不安な日々から解放されることを願っています。

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