急性HIV感染症とは、HIVに感染して2週間から6週間くらい後に風邪やインフルエンザに似た症状が出るものです。

体内で急激にHIVが増えることで高レベルのウイルス血症になることが原因と言われています。

今回、「性感染症 STD」という本の中に急性HIV感染症の記事があったので、これを追加情報として紹介したいと思います。

『性感染症 STD』 田中正利 編集 南山堂 ¥4,900+税

例によって甥っ子の陽介に説明しますので、ぜひあなたもごいっしょに聞いて下さい。

(甥っ子陽介)おじさん、今日はまた急性HIV感染症のお話ですか?
陽介
(私)陽介、そうだよ。急性HIV感染症の話をしたい。
私

(陽介)でもおじさん、以前に「これって、HIV感染症の初期症状かな?」ってお話で急性HIV感染症については詳しく教えてもらいましたよ。

(私)そうだったね。今回はその追加情報って感じだな。

(陽介)そうなんですか。

(私)急性HIV感染症として、急性期によく出る症状を教えたよね。覚えてるかい?

(陽介)はい、教えてもらいました。

(私)その時使った資料がこれだね。

急性HIV感染症の症状

急性HIV感染症の症状

(陽介)そうでしたね。

(私)今回私が見つけた資料も同じように急性HIV感染症でよく見られる症状について紹介してあった。こうしたデータは出展元によって微妙に違うからね。

(陽介)なるほど。上の表の数値と微妙に違うってことですね。

(私)そうだね。それと私が見つけた資料には、それらの症状が平均的にどのくらいの日数続くのか目安が書いてあった。

(陽介)へぇ!それは珍しいというか、貴重なデータですね。たいていの本やサイトには、

「これらの症状は1週間から2週間すると自然に治る。」

って書いてありますよね。

(私)その通りだ。症状ごとに具体的な持続日数を書いたデータは私も初めて見つけた。

ではさっそく見てもらおうかな。

急性HIV感染症の症状と頻度、発症日数

症状 発症頻度 発症日数
発熱 77.1% 16.9日
倦怠感 65.6% 23.7日
発疹 56.4% 15日
粘膜疹 約70%
陰部潰瘍 30%~40%
筋肉痛 54.6% 17.7日
頭痛 50.9% 25.8日
伝染性単核症様症状 15.6%
髄膜炎様症状 9.2%

「性感染症 STD」(南山堂)による

(陽介)ふ~ん、さっきの表と似てるところもあるし違うところもありますね。症状の持続日数は「1週間から2週間」と言うより「2週間から3週間」って感じですね。

(私)確かにそうだね。

(陽介)でもおじさん、伝染性単核症様症状と髄膜炎様症状ってどんな症状なんですか?さっぱり分かりません。

(私)そうだね、あまり聞かないよね。こんな意味だよ。

●伝染性単核症様症状

伝染性単核症とは、EBウイルスによって起こる感染症。具体的には発熱、咽頭扁桃炎、リンパ節腫脹、発疹、末梢リンパ球増加、異型リンパ球増加、肝機能異常、肝脾腫などの症状が出る。

伝染性単核症様症状とは、同じ発熱でもEBウイルスが感染して現れる発熱症状と似ている、と言う意味。

 

●髄膜炎様症状

髄膜炎とは脳や脊髄の表面をおおっている髄膜に、細菌やウイルスが感染して炎症を起こす病気。主な症状としては、ずっと続く頭痛や発熱、倦怠感、悪寒、吐き気、嘔吐など。

(陽介)なるほど。どれも発熱や頭痛など、似た症状ですね。

(私)そうだね。それらが普通の頭痛や発熱と違って伝染性単核症や髄膜炎みたいな発症の仕方に似てるってことだね。

(陽介)でもおじさん、他の病気に似てる症状だってことは、症状からはHIVに感染してるかどうか、分からないってことですよね。

(私)その通り。急性HIV感染症でよく見られる症状はいくつも出てくるけど、どれも特有な症状じゃない。他の病気でも普通に見られるものばかりだ。だからこれらの症状が出たからと言って過剰にHIV感染を恐れる必要はないよ。

(陽介)だけどいつもおじさんが言ってるように、HIV検査を受けるきっかけにはなりますよね。

(私)そうだね。過剰に心配する必要はないけど全く無視したり無関心も危険だよね。少しでもHIV感染の不安があったり、感染の心あたりがあるならHIV検査を受けた方が安心だよね。

(陽介)分かりました。

(私)今回は急性HIV感染症の追加情報だったけど、結論はいつもと同じだったね。

(陽介)はい。

(私)では今日はこの辺で終わりにしよう。

(陽介)おじさん、ありがとうございました。

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