HIV検査とは、いったいどんな検査でしょうか。

検査の目的、検査の方法、検査費用など、HIV検査を受けるために必要な情報をまとめてお伝えします。

私が甥っ子の陽介に説明しますからぜひあなたもいっしょに聞いてください。

(甥っ子陽介)おじさん、HIV検査の受け方について教えてください。
陽介
(私)陽介、ぜひHIV検査を受けて欲しいね。
私

(陽介)実はまだ一度もHIV検査を受けたことがないんです。

ぜひこの機会に受けてみようと思うので教えてください。

(私)分かったよ。それじゃHIV検査の受け方を色々と教えてあげよう。

(そこで私はこんなことを陽介に話そうと思いました。)

1.HIV検査の目的(検査を受ける意味)

2.HIV検査を受ける方法(場所)

3.HIV検査の種類

4.HIV検査の受け方

5.HIV検査の費用

6.HIV検査を受ける時期(ウインドーピリオド)

1.HIV検査の目的(検査を受ける意味)

(私)まず、一番基本的な話からだよ。HIV検査を受ける目的から説明しよう。

陽介はHIV検査をなぜ受けようと思った?

(陽介)え?それはHIVに感染していないかどうかを調べてもらうためです。

(私)そうだね。では、何のためにHIVに感染していないかどうか調べてもらうんだい?

(陽介)えー!そりゃ、万一HIVに感染してたら大変だからですよ!

知らずにそのままにしてたらエイズになっちゃうんでしょう?

それって怖いじゃないですか。

(私)その通り!今、陽介が言ったことがHIV検査を受ける目的だね。

つまり、万一HIVに感染していたら早期発見、早期治療でエイズの発症を防ぐことが出来る。

これがHIV検査を受ける目的だよ。

(陽介)HIVに感染すると完全に治ることはないんでしょう?

(私)そうだね。残念だけど今の医学では完治させることは出来ない。

でも、薬によってHIVの増殖を抑え、エイズ発症を防ぐことは出来るようになったんだよ。

エイズ発症前に治療を開始すればHIVに感染していても普通に生活を続けることが出来るんだ。

だからこそ、早期のHIV検査が大事なんだね。

2.HIV検査を受ける方法(場所)

(陽介)おじさん、HIV検査はどこで受けることが出来るんですか?

(私)全国の保健所、それに病院でHIV検査を受けることが出来るよ。

まず、保健所の場合は無料・匿名でHIV検査が受けられるんだ。何しろお金がかからないし、自分の名前や住所を言わなくていい。

年間に13万人くらいの人が保険所でHIV検査を受けているよ。

(陽介)それは便利ですね。自分の住んでる場所の保健所に行けばいいんですか?

(私)いや、どこでもいいよ。沖縄に住んでる人が北海道の保険所に行ってもHIV検査を受けることができる。

ただし、保健所の中には予約が必要な場合があるからね、そこだけ要注意だね。

ホームページを見れば予約が要るか、要らないか書いてあるよ。

(陽介)分かりました。じゃ、病院の場合はどうです?

(私)こちらは無料・匿名という訳にはいかないね。

基本的に自分が希望してHIV検査を受ける場合は治療目的じゃないから検査費用は保険が適用されないんだ。

全額自己負担だね。だいたい3,000円から7,000円くらいかかるよ。

(陽介)そうなんですね。病院は何科の病院に行けばいいんですか?

(私)HIV検査だけなら何科の病院でもやってくれる。内科に行ってもいいし、外科でも検査してもらえる。

ただ、普通に考えるとHIV感染が心配なら、他の性感染症も心配なことが多いよね。

だとすれば、男性なら泌尿器科、女性なら婦人科(産婦人科)が一番いいね。あるいは性感染症科かな。

こうした病院ではHIV検査だけでなく、他の性感染症と重複感染していないかも検査出来るよ。

(陽介)分かりました。それじゃHIV検査だけなら普通の内科でもいいってことですね。

(私)うん、検査は出来ると思うよ。

だけど小さな病院でHIV感染に詳しい医師やスタッフがいない病院は止めた方がいいかも。

個人情報の保護や、万一陽性だった場合のフォローが心配だからね。

(陽介)なるほど。めったにHIV検査をやってない病院は避けた方がいいってことですね。

(私)一概には言えないけど、保健所や、できれば大きな総合病院の方がいいかも知れないね。

(陽介)分かりました。

(私)それから、もう1つHIV検査を受ける方法として検査キットを使って自宅で検査、という手もあるよ。

(陽介)え!自分の家でHIV検査が受けられるんですか?

(私)そうだよ。一般に郵送検査と呼ばれてる方法だね。

自分で微量の血液を採取して検査会社に郵送すると検査してくれる。

(陽介)それって保健所や病院に行かなくていいから便利ですね。

(私)うん。費用は3,000円から5,000円くらいかかるけど便利だから年々利用者は増えているよ。

2016年(平成28年)のデータでは年間の利用数は9万個以上に達している。

信頼性は高いし、使い方も簡単なのでね。

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3.HIV検査の種類

(陽介)おじさん、HIV検査の種類を教えてください。

(私)そうだね。まず、HIV検査全体の構成としては、スクリーニング検査と確認検査の2段構成になっている。

これはあとで詳しく説明するからね。

●スクリーニング検査

非常に感度の高い検査で、まずはHIV感染の疑いのある人を確実に見つけるための検査。

感度が高いので本当はHIVに感染していない人まで陽性判定にしてしまうことがある。これを偽陽性と呼ぶ。

この検査で陰性になればHIVに感染していないと分かる。

しかし、陽性になった場合はまだ偽陽性の可能性があるので次に確認検査を受けることになる。

 

●確認検査

スクリーニング検査で陽性判定、または判定保留になった人が次に受ける検査。

ここでも陽性になるとHIVに感染していることが確定する。

 

この2段構成が一般的なHIV検査だね。全国の保健所や病院でも同じだよ。

もう少し後で詳しく説明しよう。ここでは説明を先に進めよう。

次にHIV検査といっても、検査で見つける対象で分けると3種類あるよ。

●HIV抗体検査

人がHIVに感染すると、ウイルスに対抗してHIV抗体できる。このHIV抗体を見つける検査。

HIV-1とHIV-2の両方が検査できる。第三世代のHIV検査と呼ばれている。

HIV抗体が生成されるまで3ヶ月くらいかかるので、それまでは正確な検査ができない。

現在では次に説明する第四世代のHIV検査が主流になっている。

 

●HIV抗原検査

HIVの部品の一部であるp24と呼ばれるたんぱく質を見つける検査。

HIVに感染してから1ヶ月くらいで検査が可能になる。

ただし、HIV-1のみ検査可能でHIV-2の検査は出来ない。

だから保険所や病院では抗体検査とセットでHIV抗原抗体検査として行われている。

この検査は一般に第四世代のHIV検査と呼ばれ、多くの医療機関で使われている。

 

●NAT検査(核酸増幅検査)

HIVの核酸、RNA遺伝子を見つける検査。

微量の核酸でも人工的に何万倍にも増幅させて検査するため精度が高い。

HIVに感染して11日から22日くらいで検査が可能になる。

ただし、検査費用が1万円以上と高いし、NAT検査が出来る医療機関は全国にそれほど多くない。

 

以上の3種類のHIV検査とも血液を採取する血液検査だよ。

抗体検査だと5CC程度と言われてるくらい少しだけ採取すれば検査できる。

(陽介)なるほど。HIVの抗体、抗原、核酸を見つける検査という訳ですね。

(私)そうだよ。そしてそれぞれにまた色んな検査方法があるんだよ。

(陽介)保健所や病院で一般的な検査はどれですか?

(私)スクリーニング検査ではHIV抗原・抗体検査が多いかな。一部ではまだ抗体検査もやってると思う。

確認検査だとNAT検査やウエスタンブロット法(抗体検査の一種)が使われている。

それからHIV検査には即日検査と通常検査の2種類があるんだよ。

これは検査結果がすぐ分かるか、1週間後くらいに分るか、の違いがある。

●即日検査=採血後、1時間~2時間で検査結果が分かる。即日で終了する。

●通常検査=採血後、1週間くらい後に結果が分かる。もう1回検査場所に行く必要がある。

(陽介)即日検査だとその日1日で終わっちゃうんですね。こっちの方が便利だな。

(私)確かにね。通常検査だともう1回検査結果を聞きに行かなくちゃいけない。

これは本人が行かないと教えてもらえない。電話やメールもダメだからね。

(陽介)全部即日検査にすればいいですね。

(私)うん、そもそも最初は全部通常検査だったんだよ。後から即日検査が出てきて、今は段々と増えてるね。

ただ、即日検査があるのはスクリーニング検査だけだ。確認検査は通常検査になるからすぐに結果は分からないよ。

(陽介)そうですか。でもスクリーニング検査だけでも即日検査が増えれば、HIV検査を受ける人がもっと増えるかも知れませんね。

4.HIV検査の受け方

(陽介)それじゃおじさん、HIV検査の受け方を教えてください。

(私)いいよ。HIV検査の受け方といっても別に難しいことは何もない。

保健所の場合なら電話で予約して、後は保険所に行って係りの人の指示通りにすればいい。

即日検査なら1時間くらいで終わるよ。

(陽介)はぁ~早いんですね。

(私)そうだよ。一応、HIV検査を受ける手順を図にしてあるから見てもらおうかな。

HIV検査の手順

(陽介)HIV検査って、スクリーニング検査と確認検査の二段になっているんですね。

(私)そうだよ。先ほど説明した通りだ。これは保健所でも病院でも同じだよ。

スクリーニング検査ではHIVに感染した可能性がある人をふるいにかけるんだ。

(陽介)ふるいにかける?

(私)そうだ。HIV感染の可能性がある人を見逃さず、あやしければとにかく陽性にするんだ。

(陽介)えー!あやしい人は全部陽性ですか?

それじゃ本当はHIVに感染していない人まで陽性になる可能性もあるってことですか?

(私)そうだよ。あやしい人は陽性、または保留にするんだ。

こうしてスクリーニング検査ではまずHIVに感染していない人を確定させる。

次に陽性になった人を確認検査で本当の陽性か、偽陽性かを調べるんだ。

(陽介)確認検査では偽陽性は出ないんですか?

(私)出ないよ。

(陽介)ふーん、そうなんですか。でも、それなら最初から確認検査をすれば1回で全部終わるじゃないですか。

(私)アハハハ、確かに陽介の言う通りだね。でも、確認検査はお金も時間もかかるからね。

検査を受けに来た人全員に確認検査をするのは現実的じゃないってことさ。

それにHIV検査を受けた人のほとんどは陰性になるからね。

(陽介)なるほど。確認検査を受ける人はごくわずかなんですね。それなら納得です。

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5.HIV検査の費用

(私)HIV検査の費用についてまとめておこう。

●保健所におけるHIV検査
無料(匿名)

●病院におけるHIV検査
HIV抗体検査 3,000円~7,000円
NAT検査 12,000円~18,000円

●HIV検査キット 
3,000円~5,000円

HIV検査は保険適用外なので病院によって費用は異なるからね。一応の目安だね。

(陽介)そうか、HIV検査って全額自己負担なんですね。

(私)そうだね。自分が希望して検査を受ける場合は保険が使えないから全額負担だね。

ただ、医師が診察の結果、HIV検査が必要だと判断した場合は保険が使えるよ。

(陽介)それって具体的にはどんな場合ですか?

(私)例えば何かの皮膚疾患が出ていてHIV感染が疑われる場合だね。

要するに治療目的で検査が必要と判断された場合は保険が適用になるよ。

6.HIV検査を受ける時期(ウインドーピリオド)

(私)最後にもう一度ウインドーピリオドについて説明しておくね。

(陽介)ウインドーピリオドって、HIVに感染してからHIV検査が受けられるようになるまでの期間ですね。

(私)そうだよ。検査で見つける対象物が体内で生成されるまでに必要な期間だね。

●HIV抗体検査
感染の機会から3ヶ月

●抗原検査
感染の機会から1ヶ月(一般には抗体検査とセットで行われることが多い)

●NAT検査(核酸増幅検査)
感染の機会から11日~22日

自分が感染の機会から何日経過しているかを知っておくことが大事だね。

ちなみに、郵送式のHIV検査キットはほとんどがHIV抗体検査を行っているので、感染機会から3ヶ月以上経ってから使用する。

(陽介)分かりました。

それじゃ自分がHIV検査を受けるときは、その検査のウインドーピリオドを確認しないといけないってことですね?

(私)いやいや、その必要はないよ。

今ここで書いたようなことを知らずに保健所や病院へ行く人も沢山いるからね。

こちらからウインドーピリオドを確認しなくても必ず検査員の方から確認してくれるよ。

検査員に任せて答えるだけでいいよ。

(陽介)了解です。それなら安心ですね。

(私)それじゃ、最後の最後にHIV検査で一番大事なことを言うね。

HIV検査の受け方そのものは何も難しいことはない。

ただ、HIV感染の不安がある人は出来るだけ早く検査を受けることが何より大事だ。

HIV検査を受ける意思は本人がその気にならないとどうしようもない。

ここが一番大事な点だよ。後は検査スタッフにお任せで大丈夫だ。

(陽介)なるほど、確かにそうですね。そしてHIV検査は早い方がいいい訳ですね?

(私)その通り。一番最初に言ったエイズを防ぐと言うHIV検査の目的を達成するには早期の検査が必要なんだよ。

今ね、日本では年間に凡そ1,400人から1,500人くらい新規のHIV感染者が報告されている。

そのうち、約30%はHIV感染が分かった時点ですでにエイズを発症している。

いわゆる、「いきなりエイズ」状態なんだよ。

(慎太郎)うわ!30%もですか?

(私)そうだ。更に50歳以上に限ってみると、50%くらいの比率になる。

つまり、HIV感染が見つかった2人に1人はすでにエイズを発症しているんだ。

ちょっとこのグラフを見てごらん。

高齢いきなりエイズ

厚生労働省エイズ動向委員会のデータをグラフ化したものだよ。

(慎太郎)本当ですね。全体では約30%、50歳以上だと本当にほぼ50%が「いきなりエイズ」なんですね。

(私)最初に言った通り、早期にHIV感染が分かればエイズ発症を防ぐことが出来る。

少しでもHIV感染の不安があれば検査を受けて欲しいね。

(慎太郎)はい、分かりました。

(私)何度も繰り返し言うけど、早期のHIV検査は救命的検査だからね。

これだけはしっかり覚えておいて欲しいね。では、今回はこれでお終いにしよう。

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