保健所におけるHIV検査で、
「感染の可能性があった日から2ヶ月経過してから検査を受けて下さい。」
と言う案内と、
「感染の可能性があった日から3ヶ月経過してから検査を受けて下さい。」
と言う案内の2通りがあることは、当サイトでも何度か指摘してきました。
今回、この問題に取りあえずの決着をみました。私の調べたことを甥っ子の陽介の口から説明させますので、ぜひあなたのHIV検査にお役立て下さい。
注・本文では陽介が調べたことを語りますが、実際には私が自分で保健所やエイズ予防情報ネットに電話して教えてもらった内容です。
(甥っ子陽介)おじさん、今日は僕の方から情報持ってきました!ぜひ聞いて下さい! |
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(私)陽介、それは珍しいね。いったいどんな情報だい?ぜひ聞かせて欲しいね。 |
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(陽介)実はおじさん、保健所のHIV検査についての情報なんですよ。前から、「保健所の2ヶ月・3ヶ月問題」ってありましたよね?
(私)ああ、HIV感染の可能性があった日からどのくらい経過していれば保健所で検査を受けられるかって問題だね。
(陽介)そうです。全国の保健所のホームページなどを見ると、ほとんどが
「感染の可能性があった日から3ヶ月経過してから検査を受けて下さい。」
って案内されてます。
ところが、東京都内や大阪など一部の保健所では、
「感染の可能性があった日から2ヶ月経過して検査を受けて下さい。」
って案内されています。
つまり、保健所でも3ヶ月のところと2ヶ月のところがあって、この違いの理由は何だろうって悩んでたんですね。
(私)ふむふむ、それで?
(陽介)はい、それで今日思い切って地元の保健所に電話して聞いてみたんです。
(私)ほう!そもそも陽介の地元の保健所ではどんな案内になってたんだい?(注・九州の人口13万人ほどの市にある保健所です。)
(陽介)はい、「感染の可能性があった日から3ヶ月」経ってからHIV検査を受けて下さいって案内されてます。
(私)なるほど。それで?
(陽介)それで、電話で対応してくれた係りの人に、
「よその保健所では2ヶ月でも検査可能となってるところがあって、それはなぜですか?」
って質問してみたんです。
(私)ふんふん、それで?
(陽介)そしたこう言われました。
「それぞれの保健所によって検査方法や検査の感度が違います。その差で2ヶ月のところもあります。」
って言われたんですね。
(私)なるほど。
(陽介)それで、具体的にどんな検査方法だったら2ヶ月で検査可能なんですか?って聞いてみたんです。
(私)お、食い下がったね!
(陽介)はい。でも、答えはイマイチで、
「それはそれぞれの保健所に聞いてみないと何とも分かりません。うちの保健所では3ヶ月です。」
って、こんな回答だったんですよ。
(私)なるほどね。まぁ、そう言われればそうだろな。なぜよその保健所が2ヶ月で検査可能なのか、それは2ヶ月で案内している保健所に聞いてくれってことだよね。
(陽介)そうなんです。
(私)それで陽介はどうしたんだい?
(陽介)はい、個別の保健所に電話して聞いても結局自分の保健所の情報しか分からないと言われそうで、それならと作戦を変更しました。
(私)作戦変更?
(陽介)はい。エイズ予防情報ネットに電話して聞いてみることにしました。ここなら専門家が保健所HIV検査全体を把握した上で回答してくれると思いました。
(私)なるほど。エイズ予防情報ネットか。確かにいい作戦だな。
(陽介)エイズ予防情報ネットは厚生労働省がエイズ予防財団に委託して運営しているサイトなんですね。ここでは無料の電話相談窓口があって、HIVやエイズのことなら何でも相談できるんです。⇒補足資料①
(私)ふむふむ。それで何て聞いたんだい?
(陽介)はい、ズバリ聞きました。
「保健所で、HIV検査のタイミングが感染の可能性があった日から2ヶ月と3ヶ月、2通りあるのはなぜですか?」
って聞いてみました。
(私)するとどんな答えが?
(陽介)はい、明確に回答してくれました。
「HIV抗原・抗体検査でかつ通常検査、これが2ヶ月で検査可能です。HIV抗体検査だと3ヶ月必要です。」
こんな回答でした。
続けて抗原検査とは何か、抗体検査とは何か、親切に教えてくれました。
(私)ふむふむ・・・
(陽介)でも、ここで疑問に思うのはHIV-2の検査です。抗原検査が2ヶ月で検査可能なのは前から知ってましたけど、でも抗原検査ではHIV-1の検査しか出来ませんよね。
(私)その通り。前に「HIV-2の検査はどうする? 」で教えた通りだ。
(陽介)それでエイズ予防情報ネットの人にそれを聞いてみたんです。HIV-2の検査はどうなるんですかって。
(私)うん、何て答えた?
(陽介)はい、こんな回答でした。
「確かに抗原検査ではHIV-1しか検査できません。HIV-2までの検査をしようと思えばやはり3ヶ月待ってから検査を受けて頂く必要があります。」
「ただし、HIV-2は日本ではほとんど感染例が見られず、主に西アフリカなどで流行しているものです。」
ってことでした。
(私)なるほど。それも以前、「HIV-1とHIV-2はどうちがう?」で話した通りだね。
(陽介)はい。でも、今回の回答で一応、2ヶ月・3ヶ月問題はスッキリクリアになりました。
●2ヶ月後⇒HIV抗原・抗体検査(通常検査)ただし、HIV-2については3ヶ月後
●3ヶ月後⇒HIV抗体検査
こんな区分けですね。
(私)でも、それじゃHIV抗原・抗体検査の即日検査はどうなるんだい?2ヶ月か3ヶ月か?
(陽介)え~っとですね、電話のお話ではHIV抗原・抗体検査の、通常検査だけが2ヶ月で検査可能って言ってました。それからすると即日検査は2ヶ月じゃなくて3ヶ月だと思います。
実はそこをハッキリ突っ込んで聞くのをうっかりしてました。後でしまったなぁって思ったんですけど・・・。
(私)おいおい、そりゃ詰めを欠いたな。
(陽介)でも、あえて「通常検査」って明確に言われたので、やはり即日検査は2ヶ月じゃないと思います。ただ・・・。
(私)ただ、何だい?
(陽介)前に「保健所HIV検査に行くタイミングは?」でおじさんに教えてもらったとき、即日検査でも2ヶ月でHIV検査可能って保健所がいくつかありましたよね。それがどうも気になります。
(私)確かにね。でもそこの保健所に直接電話して確認した訳じゃなく、あくまで保健所のホームページからの情報だからね。もしかしたら今回のエイズ予防情報ネットの人が言ってるみたいに、通常検査だけが2ヶ月なのかも知れない。
あるいは、通常検査も即日検査も信頼性は同等とみて、即日検査でも2ヶ月にしてる可能性もあるね。う~ん、HIV抗原・抗体検査の即日検査はちょっとグレーゾーンだな。
(陽介)すみません、僕がうっかりしないでちゃんと確認すればよかったです。
(私)まぁ、だけど今回陽介が地元の保健所とエイズ予防情報ネットに直接電話して随分ハッキリしたじゃないか。基本的に2ヶ月・3ヶ月問題は抗原・抗体検査と、抗体検査の違いからくる差だってことが分かったね。
(陽介)でもおじさん、そうなるとまだまだ全国の保健所では第三世代のHIV検査、つまり抗体のみを検査してるってことですかね。ほとんどの保健所が3ヶ月で案内してますからね。
(私)う~ん、それもなぁ・・。もしかしたら第四世代のHIV抗原・抗体検査だけどHIV-2までを検査対象として3ヶ月後の検査と案内しているのかも知れない。
HIV-2は確かに日本国内では数件しか感染例がないけど、可能性がゼロじゃないしね。万全を期すならやなり感染の可能性があった日から3ヶ月後にHIV検査となるね。
(陽介)なるほど、そうですね。
(私)早くHIV検査を受けたいって気持ちも分かるけど、出来れば3ヶ月待って検査を受ける方が安心だね。もしも2ヶ月で受けるのなら、少なくとも第四世代のHIV抗原・抗体検査じゃないとね。
それは自分がHIV検査を受ける保健所に聞けば教えてくれると思うよ。
(陽介)おじさん、そうでしょうか。僕が今日電話した地元の保健所の人、ちょっと頼りない感じでした。もしかしたら第四世代か第三世代か、知らないかも・・・。
(私)う~ん、それは困るね。でも言われてみればあり得る話だな。ともかく電話して確認だね。
(陽介)確認して第四世代のHIV検査だったとしても、HIV-2まで安心したければ3ヶ月後に検査ですよね。
(私)そうなるね。わずかの可能性だけどね。HIV検査を受ける人の中には1日でも早く検査を受けたいと思う人もいるし、一方では完全に安心出来る検査を受けたいと思う人もいる。
早くて確実なのが理想だけど、そうそう希望通りにもいかない。どうすればいいか、さっきのエイズ予防情報ネットで相談するのも手かな。専門スタッフがアドバイスしてくれる。
(陽介)そうですね。今日もすごい親切丁寧、そして分かりやすく専門的なことを教えてくれました。
(私)それじゃ陽介、今日の話を最後にもう一度まとめてくれよ。何と言っても今回は陽介の持ち込みネタだったからな。
(陽介)はい。分かりました。保健所でHIV検査を受けるタイミングは、
●HIV抗原・抗体検査(通常検査)⇒感染の可能性があった日から2ヶ月後(HIV-2は3ヶ月後)
●HIV抗体検査⇒感染の可能性があった日から3ヶ月後
以上です。
(私)それじゃ今回はこの辺にしよう。陽介、情報集めご苦労さんだったね。
(陽介)いえいえ、たまには僕も頑張ります。
検査の先送りは「いきなりエイズ」のリスクが増すだけ。
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補足資料
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